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我が国の意匠権の情報が世界に発信されます~「Global Design Database」に日本の意匠情報を提供します~

本件の概要

特許庁は、世界知的所有権機関(WIPO)が保有する世界的な意匠情報データベース「Global Design Database」に、我が国の登録意匠に関する情報が掲載されている「意匠公報」の提供を開始します。
「Global Design Database」に日本の意匠公報が掲載されることで、我が国の質の高い審査を経た意匠権の情報が世界に発信されます。また、我が国のユーザーが諸外国の公報と一括で検索できるようになり、グローバルなデザイン戦略を策定する上で有効に活用されることが期待されます。

1. 背景

近年、我が国企業がグローバルに事業を展開する際に、デザインの重要性が増しています。製品のデザインを適切に意匠権として保護し、さらには意匠権が設定されたデザインであることを世界に発信していくことが、我が国企業の国際競争力を確保する上で重要であり、また諸外国での模倣品対策にも有効です。

こうした中、我が国は、国際的な意匠権の取得環境を法制度面で整備するため、平成27年2月に「意匠の国際登録に関するハーグ協定のジュネーブ改正協定」に加入し、5月13日から協定締約国での簡便、低廉な意匠権の取得と管理が可能になりました。
他方で、グローバルな意匠情報の発信面から、各国の意匠情報をより効率的かつ利便性高く把握できるITインフラが求められています。

さらに、我が国は、適切な意匠権を設定するために審査を行っており、新しい意匠か否か(新規性)、また過去の意匠から容易に創作できた意匠か否か(創作非容易性)などを判断するための審査資料として、意匠公報に加えて、雑誌、カタログ等の刊行物、企業のインターネットサイトに掲載された新製品情報など約900万件の資料を検索データベースに蓄積しています。このような膨大な資料をもとに審査をすることで、質の高い審査を実施し信頼性の高い意匠権を設定しています。こうした我が国の質の高い審査を経た意匠権の情報を、広く世界に発信することが求められています。

2.WIPO「Global Design Database」への我が国の意匠情報の提供

特許庁はWIPOと協議を重ね、本年8月1日から、WIPOの「Global Design Database」に対し、平成12年以降に発行された我が国の意匠公報、およそ48万件を提供するとともに、今後も、随時、我が国で登録された意匠の公報を提供していくこととなりました。 
我が国の意匠公報が提供されることで、合計70万件以上のデータが掲載されることになり、本データベースの情報がより充実します。

また、グローバルにデザイン展開を考える我が国の企業、また諸外国企業等が、我が国の意匠公報と諸外国の公報とを無料で一括検索できるようになり、グローバルな意匠情報をより効率よく把握することが可能になります。

さらには、質の高い我が国の審査を経た意匠権の情報である意匠公報が「Global Design Database」に掲載されることによって、海外における他者の類似したデザインの意匠登録を抑制する効果が期待できます。

(参考)Global Design Database とは

  • サービス概要
    WIPOが無料で提供する、登録意匠の検索及び詳細情報の照会を一括して行うことができる情報提供サービス。2015年1月よりサービスを開始し、現在、WIPOの国際登録(約4万件)、カナダ意匠公報(約15万件)、ニュージーランド意匠公報(約4.4万件)の合計約23.4万件のデータが蓄積されている。今般、日本の意匠公報の提供も開始されることで、合計70万件以上のデータが掲載されることになる。
  • Global Design Databaseのトップページ

     (Global Design Database ホームページ: http://www.wipo.int/designdb/en/index.jsp外部リンクより)

担当

特許庁総務部総務課特許情報室

公表日

平成27年7月30日(木)

発表資料

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