経済産業省
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ウクライナの自動車セーフガード措置が廃止されました

本件の概要

本日、ウクライナは乗用車に対するセーフガード措置を廃止しました。
ウクライナがWTO 勧告に従い、本措置を廃止したことは、恣意的又は不透明なセーフガード措置発動の抑制に大きな意義があります。

1.経緯

ウクライナは、平成25 年4 月14 日から3 年間のセーフガード措置として、乗用車に対して追加関税を課しています(排気量1000cc-1500cc に6.46%、1500cc-2200cc に12.95%の追加関税)。本措置により、日本からの直接の輸入だけで年間約19 億円の追加関税が賦課された見込みであり、我が国産業界への影響が懸念されました。
我が国の要請により、2014 年3 月にWTO紛争処理委員会(パネル)が設置され、パネル会合を経て、2015 年6 月にウクライナのセーフガード措置は、WTO 協定に整合しないと判断したパネル報告書が公表されました。
WTO の勧告に従い、ウクライナは9 月12 日に公表された官報に基づいて、本年9 月30日から乗用車に対するセーフガード措置を廃止することとなりました。

2.意義

本件は、WTO パネルの判断により、セーフガード措置の発動要件が明確化されるとともに、WTO 協定に整合しないと判断されたセーフガード措置が廃止された重要なケースです。
ウクライナがWTO 勧告に従い、セーフガード措置を廃止したことは、近年新興国においてセーフガード措置の発動が増加傾向にある中、WTO ルールの明確化を通じて、恣意的又は不透明なセーフガード措置発動の抑制に大きな意義があると考えられます。

(参考)
(1)本件に係る過去のニュース
①ウクライナの自動車セーフガード措置についてWTO 協定に基づく協議を要請しました

  • 経済産業省ニュースリリース(平成25 年10 月30 日付け)

http://www.meti.go.jp/press/2013/10/20131030004/20131030004.html

②ウクライナの自動車セーフガード措置についてWTO パネル審理を要請しました

  • 経済産業省ニュースリリース(平成26 年2 月13 日付け)

http://www.meti.go.jp/press/2013/02/20140213004/20140213004.html

③ウクライナの自動車セーフガード措置がWTO 協定違反と判断されました

  • 経済産業省ニュースリリース(平成27 年6 月26 日付け)

http://www.meti.go.jp/press/2015/06/20150626005/20150626005.html

(2)セーフガードとは
WTO 協定に定められた緊急措置であり、輸入国政府が、自国の産業に重大な損害を与える輸入の急増に対して、その損害を防止するため、対象製品について関税引き上げや輸入数量制限を行うものです。

(3)WTO パネルについて
政府間の協議によって問題解決に至らない場合、パネル(第1 審)という準司法的な第三者機関が、WTO加盟国の要請により、問題となっている措置のWTO協定整合性について審理・判断し、違反が認められる場合にはその是正を勧告します。パネルに不服のある当事者は、上級委員会(第2 審)に審理を要請することができます。

担当

通商政策局 通商機構部
(併)国際経済紛争対策室
製造産業局 自動車課
通商政策局 欧州課

公表日

平成27年9月30日(水)

発表資料

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