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林大臣がAPEC閣僚会議に出席しました

本件の概要

林経済産業大臣は、APEC閣僚会議に出席するために、11月15日 (日)から17日(火)にかけて、フィリピン共和国(マニラ市)に出張しました。また、この機会を捉え、米国のフロマン通商代表、タイのアピラディ商務大臣、フィリピンのドミンゴ貿易産業大臣及びロシアのウリュカエフ経済発展大臣と二国間会談を行いました。

1.APEC閣僚会議

フィリピンのドミンゴ貿易産業大臣及びロザリオ外務大臣が共同で議長を務め、16日午後のセッション1では「経済統合を通じた包摂的成長」、17日朝のWTOに関するセッションでは「APECによる多角的貿易体制への支持・第10回WTO閣僚会議」、17日午前のセッション2では「持続可能で強靭な地域社会を通じた包摂的成長」をテーマに、精力的な議論を行いました。
APEC閣僚会議の写真

会議の冒頭、パリにおいて発生したテロ行為による犠牲者を悼み、黙祷が行われ、その後、林大臣が、第一セッションの最初の発言者として、犠牲者の家族へのお悔やみと、被害者の皆様へのお見舞いを申し上げるとともに、このような非道卑劣なテロは如何なる理由でも許されないことを強調しました。

また、林大臣から、APECにおける取組に関し、以下のような提案や主張を行い、多くのエコノミーから支持を頂くとともに、閣僚共同声明にも盛り込まれました。

【第1セッション「経済統合を通じた包摂的成長」】

  • 2010年に横浜で策定され、今年見直しの年を迎えたAPEC成長戦略に関し、これを延長し、強化していくことが重要であることを説明しました。
  • 次に、「貿易投資の自由化・円滑化」に関し、先月のTPP大筋合意は、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の実現に向けた大きな前進であり、今後、TPPの早期署名・発効、TPPメンバーの拡大、RCEP交渉の加速が重要であると指摘しました。
  • また、FTAAPを包括的で質の高いものにするためには、付加価値ベースで貿易額の約4割を占めるサービスの自由化が必要であり、日本が原案を提示した、製造業関連サービスと環境サービスの自由化・円滑化に向けた行動計画を、閣僚会議として支持すべきと提案しました。
  • さらに、これらの行動計画の議論も踏まえて策定された「APECサービス協力枠組」についても、これを閣僚会議として支持すべきと発言しました。
  • 最後に、本年5月以降、総理から発信している「質の高いインフラパートナーシップ」に関し、APECにおいてインフラ開発投資に関する制度を評価し、能力構築の協力を行う仕組みの開始を提案しました。

【WTOに関するセッション】

  • 本年開催予定の第10回WTO閣僚会議(MC10)及び多角的貿易体制の今後について意見交換を行い、
    第一に、現下の世界経済情勢の下、保護主義を抑止するとともに、各国が過剰設備解消のための国内構造改革を進めることが重要であることを指摘するとともに、
    第二に、MC10に向けて、特にITA拡大の最終合意を得ることが重要である点を強調し、
    第三に、ドーハ・ラウンドについては、MC10に向けて進められるところは進め、MC10後は新しいアプローチを検討すべき

と説明しました。

【第2セッション「持続可能で強靭な地域社会を通じた包摂的成長」】

  • エネルギーの強靱性に関し、日本の提案により開始される「質の高い電力インフラ・イニシアティブ」に協力していくことを表明し、また、LNG市場の柔軟化を含めたガス・セキュリティのあり方について、APECにおいて議論を深めることが重要であると指摘しました。
  • グローバル・バリューチェーンの強靱性を向上するため、東日本大震災における日本企業の取組事例を中心とする「APECガイドブック」が取り纏められたことに関し、感謝の意を表明するともに、来年、日本で開催する能力構築のためのセミナーへの参加を呼びかけました。

2.二国間会談

(1)米国・フロマン通商代表との会談

  • フロマン通商代表とは、TPPについて大筋合意に至ったことは日米協力の大きな成果であることを確認しました。
  • また、世界経済が減速する中で、保護主義的措置の抑制や保護主義の原因となっている過剰設備の解消に向けた国内の構造改革を進めることが必要ということで一致しました。
  • さらに、WTO交渉については、ナイロビの閣僚会議(MC10)で、ドーハ・ラウンドのうち可能な分野で合意を目指すと共に、ITA拡大や環境物品も成果とすることが重要であることを確認しました。

握手をしている林大臣とフロマン通商代表

(2)タイ・アピラディ商務大臣との会談

  • アピラディ大臣とは、FTAAPの実現に向けて意見交換を行うとともに、WTOでのITA拡大交渉について、第10回WTO閣僚会議までの妥結に向けて、協力を要請し、また、日タイEPAや日本企業のビジネス環境上の課題について意見交換を行いました。
  • アピラディ大臣から、TPP参加に関し積極的な言及があり、これを歓迎しました。さらに、TPPの高い水準を満たす用意をしつつ、TPPに参加することになれば、地域の安定と繁栄に大きく寄与するものであり、今後、有意義な議論をしていきたいと応じました。

握手をしている林大臣とアピラディ商務大臣

(3)フィリピン・ドミンゴ貿易産業大臣との会談

  • ドミンゴ大臣(今回のAPEC閣僚会議共同議長)との会談では、今回のAPEC関係会合における両国の協力を確認しました。
  • また、自動車産業を中心とする二国間産業協力の促進や日本企業のビジネス環境上の課題について意見交換を行いました。
  • ドミンゴ大臣から、TPP参加に関し積極的な言及があり、これを歓迎しました。また、先方からの要請を踏まえ、TPPの合意内容について詳細な情報提供を行うことで合意しました。

歓談するドミンゴ貿易産業大臣と林大臣

(4)ロシア・ウリュカエフ経済発展大臣との会談

  • ウリュカエフ大臣とは、日露間の経済関係の強化に向けて引き続き協力していくことを確認しました。また、中小企業協力に関し、2013年に締結した経済産業省と経済発展省の間の協力覚書の延長に合意しました。
ロシア・ウリュカエフ経済発展大臣等と会談する林大臣

担当

通商政策局 アジア太平洋地域協力推進室

公表日

平成27年11月18日(水)

発表資料

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