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鈴木経済産業副大臣がIEA閣僚理事会に出席しました

本件の概要

鈴木経済産業副大臣は、国際エネルギー機関(IEA)閣僚理事会に出席するため、11月17日(火)から11月19日(木)の日程でフランスに出張しました。
また、同理事会に出席した各国のエネルギー大臣等と会談を行いました。

1.IEA閣僚理事会

11月17日(火)及び18日(水)に、IEA閣僚理事会に出席しました。同会合では、「クリーンで安全なエネルギーの将来にとってのイノベーション」をテーマに、29の加盟国に加えて9の非加盟国等の出席の下、エネルギー分野の技術革新の促進や世界のエネルギー安全保障等について議論を行いました。特に、我が国からは以下の点を主張し、各国の共通理解を得ることができました。

(1)世界の天然ガスの供給セキュリティ強化

今後、アジアを中心に需要が拡大し、国際取引の中心的な役割を果たすLNGについて、透明で流動的な市場の育成・発展が重要との認識を共有しました。これを踏まえ、IEA事務局が、世界の天然ガス供給セキュリティを強化するための選択肢をとりまとめることで合意しました。来年5月のG7北九州エネルギー大臣会合に向けて、今後IEAと連携して取組を具体化していきます。

(2)エネルギー技術の革新

気候変動対応のみならず、世界のエネルギー安全保障と経済成長を同時に達成するための重要な鍵となるエネルギー技術の革新について、日本は、世界の産官学のリーダーが議論するための国際会議「Innovation for Cool Earth Forum(ICEF(アイセフ))」を通じて積極的に貢献していくことを発信しました。また、日本が約40プログラムのうち31に参加し積極的に支援している「技術協力プログラム」の強化について合意しました。

(3)エネルギーインフラの質の向上

今後、アジアなど新興国を中心に整備が必要となるエネルギーシステムについて、信頼性、安全性、強靭性、環境影響、ライフサイクルコストなどの観点から優れた「質の高いインフラ」の整備の重要性を強調しました。日本がAPECで進めている取り組みを紹介し、世界大での共通認識の醸成を提案しました。

また、会合の成果、我が国の主張を踏まえて、以下の成果文書が発出されました。

①議長総括

以下の3つを柱とする議長総括を採択し、IEAの新たな活動領域を承認しました。

  1. ガスセキュリティの強化
    天然ガス市場のグローバル化を踏まえ、天然ガスの国際的な供給セキュリティを高める活動を推し進めていく。
  2. 共同石油安全保障制度の拡大
    国際石油市場の発展を踏まえ、共同石油安全保障制度を拡大する選択肢を検討する。
  3. 技術協力プログラムの強化
    IEAは約40の技術分野で総勢6,000人の技術者ネットワークを有する。この活用による研究開発促進とIEA非加盟国との連携を強化。
②「エネルギーと気候変動に関する共同声明」

COP21に向け、温室効果ガスの2/3を占めるエネルギー分野の政策対応を促す声明を発出しました。

  1. 各国が短期間に取り組むべき5つの政策を提示。
    1. 産業、建築、運輸部門における省エネの推進
    2. 最低効率の石炭火力の段階的廃止
    3. 再エネ技術への投資の増加(2030年までに4,000億ドル)
    4. 化石燃料補助金の段階的廃止
    5. 石油・ガス生産時に発生するメタン排出量の削減
  2. この他、クリーンで効率的なエネルギー関連技術のイノベーション加速化の必要性などを強調。
③「アソシエーションの始動を表明する共同宣言」
  1. IEAが世界のエネルギーガバナンスにインパクトを持つ役割を果たすためには、新興国等のIEA非加盟国との連携強化が不可欠。
  2. IEA加盟国と非加盟国の相互利益の実現のため、マルチでの協力に向けた制度的枠組「アソシエーション」の始動と、中国、インドネシア及びタイの参加を歓迎した。アソシエーション参加国はIEAの常設会議への参加、IEAの統計能力向上等のキャパシティビルディング及びIEA事務局への職員派遣などで優先的な取扱を享受。
  3. 加盟国とアソシエーション参加国は、以下の3分野で取組を強化。
    1. エネルギー安全保障:石油供給の緊急時対応システムの策定
    2. エネルギーデータ及び統計:エネルギー関連データの質の向上
    3. エネルギー政策分析:ピアレビューによるベストプラクティス共有

2.各国エネルギー担当大臣等との会談

主要な出席国の閣僚等と意見交換を行いました。米国のモニーツ・エネルギー長官とはLNGやクリーンエネルギーなど日米間で多岐にわたるエネルギー協力のさらなる深化について議論を行いました。また、IEAのビロル事務局長とは世界のエネルギー安全保障の強化に向けたIEAの役割の拡大について、英国のリードサム・エネルギー・気候変動閣外大臣とはクリーンエネルギーなどの両国間でのエネルギー分野での協力について議論しました。

IEAのビロル事務局長との会談(於事務局長室、日本から送られた叙勲・勲記の前で)

 米国のモニーツ エネルギー長官との会談

 英国のリードサム・エネルギー・気候変動閣外大臣との会談

トルコのアラボユン・エネルギー天然資源大臣との立ち話

 タイのアナンタポーン・エネルギー大臣との立ち話
 

3.パリ連続テロ事件現場での献花

11月13日に起きたパリ連続テロ事件の犠牲者に哀悼の意を表し、銃撃現場(バタクラン劇場)を訪問し、献花を行いました。

担当

資源エネルギー庁国際課

公表日

平成27年11月19日(木)

発表資料

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