経済産業省
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タイ知的財産局との協力を強化します~特許公報等のデータ交換を開始するとともに、PPH を延長します~

本件の概要

日本国特許庁は、タイ知的財産局との間で、両庁が保有する公報等の特許情報のデータ交換を2016年1月から開始すること、及び特許審査ハイウェイ(PPH)試行プログラ ムを延長し、2016 年以降も PPH 試行プログラムを実施することに合意しました。

 1.背景  

経済のグローバル化に伴い、世界の特許出願件数は増加傾向にあり、我が国企 業等の海外への出願件数も増加する等、我が国企業による知的財産活動もグローバル化が進んでおります。
特に、我が国企業の重要な生産拠点であるタイへは、近 年、我が国からの特許出願件数が増加しており、2009 年には約 1,700 件であったもの が 2013 年では約3,000 件※1 となっています。
これは、タイにおける出願件数の 36%を 占め、国別の出願数でタイや米国を上回り、最大となっています。
このような状況の下、日本国特許庁は、我が国企業がタイでの知財活動をさらに 円滑に行えるよう、タイ知的財産局との間で、協力を強化することに合意しました。
※1  特許行政年次報告書 2015 年版より

 2.タイ知的財産局との 合意事項

(1)特許情報のデータ交換
日本国特許庁は、2016 年 1 月より、タイ知的財産局と初めて特許公報等の特許情 報のデータ交換を行うことになりました。
これにより、日本国特許庁は、タイ知的財産局からタイの特許、小特許(実用新案)、 意匠、商標の公報データを受領します。
受領するデータは、「外国特許情報サービス(FOPISER)」※2 を通じて、一般ユーザーの方に無料で提供する予定です。
FOPISER では、日本語による使いやすいユーザーインターフェイスで文献番号によりタイの文献を検索することができるだけでなく、機械翻訳により、日本語でタイ語の文献を照会 することも可能にする予定です。
また、タイの公報のデータは、「権利情報」としてだけでなく「言語情報」としても価値 の高いものです。タイ語の公報データと同内容の日本語の公報データを、翻訳システムを開発する民間事業者や公的研究機関に提供することで、機械翻訳研究の促進と日本語-タイ語の機械翻訳の精度向上にも活用する予定です。
これらの取組により、我が国のユーザーが、タイの知財状況を容易に把握できるよ うになり、タイでの権利取得を円滑化する上で有効活用されることが期待されます。
※2  外国特許情報サービス(FOPISER)  https://www.foreignsearch.jpo.go.jp/外部リンク
(2)PPH試行プログラムの延長
日本国特許庁はタイ知的財産局との間で、2014 年 1 月 1 日より 2 年間の PPH 試 行プログラムを実施してまいりましたが、今後も我が国企業のタイにおける早期権利取得を支援するために、今般、PPH 試行プログラムの実施期間を、2016 年 1 月 1 日 より更に 2 年間延長します。
これまで、タイ知的財産局に対して、約 300 件の PPH 試行プログラムに基づく申請 がなされました。
申請のあった案件については、タイ知的財産局は、通常案件と比較 して早期の審査を行っています。
今般の実施期間の延長に伴い、引き続き、出願人は、タイ知的財産局に対して PPH 試行プログラムに基づく申請を行うことにより、早期に審査を受けることができます。

担当

(1)特許情報のデータ交換について
特許庁総務部総務課特許情報室
(2)PPH について
特許庁審査第一部調整課審査企画室

公表日

平成27年12月25日(金)

発表資料

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