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ブラジル、チリとの「特許審査ハイウェイ」がスタートします!~ブラジル、チリでも特許権が早期に取得できるようになります~

本件の概要

日本国特許庁(以下、JPO)は、2017年4月1日よりブラジル産業財産庁(以下、INPI)と、同年8月1日よりチリ産業財産庁(以下、INAPI)と、特許審査ハイウェイ(PPH)を開始することに合意しました。そのため、既に合意しているアルゼンチンとともに、4月1日より新たに南米2か国とのPPHがスタートします。
これにより、我が国企業は、これらの国々でも早期に特許権を取得することが可能になります。

1.背景

南米諸国は、エネルギーや資源が豊富な地域であるとともに人口的にも巨大なマーケットになっています。特に、南米最大の経済規模及び人口を誇るブラジルは、近年著しい経済発展を遂げており、我が国からも自動車産業など製造業を中心として多くの企業が事業進出しています。これに伴い、ブラジルにおける我が国企業の特許出願件数が最近10年で3倍以上に増えています。
一方、ブラジルは、特許審査における遅延が大きな問題となっており、ブラジル産業財産庁(INPI)が最初に審査結果を出すまで出願から平均10年以上を要している状況です。
このような中で、我が国企業からはブラジルで早期に特許権が取得できるよう、日ブラジル間の特許審査ハイウェイ(PPH)※1の開始を望む声が多数寄せられておりました。

2.ブラジル、チリとのPPH 試行プログラムについて

(1)ブラジルとのPPH試行プログラム
JPOとINPIは、2017年3月16日にサンパウロにて長官会合を行い、同年4月1日よりPPHの試行を開始することに合意しました。日ブラジル間のPPHの特徴点は以下のとおりです。

ア.PPH試行期間
2017年4月1日より2年間又は両庁それぞれが200件申請を受け付けるまでPPH申請を受け付けます。

イ.PPH申請の対象となる技術分野
INPIが受け付けるPPH申請の対象となる出願の技術分野は、IT分野及び自動車関連技術を中心とした機械分野です。一方、JPOが受け付けるPPH申請には技術分野の制限はありません。
ウ.一出願人あたりのPPH申請可能件数
INPIが受け付けるPPH申請可能件数は一出願人あたり4か月に6件までとなります。ただし、試行期間最後の4か月(2018年12月~2019年3月まで)はそのような制限はありません。一方、JPOが受け付けるPPH申請には一出願人あたりの申請可能件数に制限はありません。

(2)チリとのPPH試行プログラム
JPOとチリ産業財産庁(INAPI)は、2017年3月14日にサンチアゴにて長官会合を行い、同年8月1日よりPPHの試行を開始することに合意しました。

なお、JPOはアルゼンチン産業財産権庁とも2017年4月1日よりPPHの試行を開始します※2。ブラジル、アルゼンチン、チリとのPPHの試行開始により、JPOとPPH を実施する外国庁は38となります。日ブラジル間、日アルゼンチン間、日チリ間のPPHの詳細はPPH開始時に特許庁ホームページでご案内します。

3.ブラジル、チリとの特許審査ハイウェイ試行開始による我が国企業のメリット

ブラジル、チリにPPH申請を行った出願は、各知財庁において、優先的に早期審査が行われます。特に、審査遅延が問題となっているブラジルでは、我が国企業はPPH を利用することで、ブラジルにおいて早期に特許権を取得することが可能となり、円滑な事業展開を図ることができます。

※1 第一庁(出願人が最先に特許出願をした庁)で特許可能と判断された出願について、出願人の申請により、当該庁とこの取組を実施している第二庁において簡易な手続で早期審査が受けられるようにする枠組み。JPOは、南米諸国ではコロンビアと2014年9月よりPPHを実施している。


 
※2 2016年10月7日付けニュースリリース「世界各国との間で知財分野の国際協力が前進しました」

担当

特許庁審査第一部調整課審査企画室長 柳澤
担当者:加藤
電話:03-3581-1101(内線3103)
03-3580-5898(直通)
03-3580-8122(FAX)

公表日

平成29年3月17日(金)

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