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世界の石油化学製品の需給動向(対象期間2007~2020年)をとりまとめました

本件の概要

※平成28年7月8日付けでニュース・リリースを出しました「世界の石油化学製品の需給動向(対象期間2007~2020年)をとりまとめました」について、発表資料に誤りがありましたので、修正した上で、再度発表します。

このたび、世界石油化学製品需給動向研究会(事務局:経済産業省製造産業局素材産業課)において、エチレン系・プロピレン系誘導品及び芳香族製品等の石油化学製品について、2020年までの世界の需給(需要、生産能力、生産量)の動向をとりまとめました。

1.中国の石炭化学の動向等

(1)石炭化学プロジェクトは、公表済の50近い計画(エチレン換算で約1.7千万トン)のうち、稼働済みのものも含め、2017年末までに18プロジェクト(同585万トン)が実行される見込みです。しかし、原油安等の影響により、全体的に稼働予定時期に1年程度の遅れが見られ、2018年以降、どの程度実行されるかは不透明です。
(2)エチレンの生産能力は、ナフサクラッカーも含めた新増設計画の進展に伴い、2.1千万トン(2014年)から3.1千万トン(2020年)まで増加する見込みです。
(3)プロピレンについては、PDHの新規プロジェクトが増加し、MTPも合わせたプロピレンの生産能力は2.4千万トン(2014年)から3.7千万トン(2020年)まで増加する見込みです。

2.米国のシェール革命の影響

(1)シェール由来の新増設エチレンプロジェクトは、原油価格の値下がりによる優位性の低下や建設コストの上昇等の影響を受けるものの、ナフサに対する絶対的な価格競争力は変わらない状況です。
(2)昨年の調査では、エチレンプラントの稼働開始時期に遅れが見られましたが、今回調査では全体として稼働が早まる方向となっており、2017年、2018年をピークに1千万トンを超える能力増強が引き続き見込まれます。その結果、エチレンの生産能力は2.8千万トン(2014年)から3.9千万トン(2020年)まで増加する見込みです。

3.世界の需要

(1)世界全体のエチレン系誘導品の需要量の伸び率は、東アジアで鈍化傾向も見られますが、引き続きアジアが需要の伸びを牽引する見通しであり、2014年~2020年で年平均3.7%(2007年~2014年の実績は年平均2.2%)の見込みです。
(2)プロピレン系誘導品は2014年~2020年で年平均4.3%(2007年~2014年の実績は年平均2.6%)の見込みです。今後も引き続きアジアが需要の伸びを牽引していくものと見られますが、今後の経済成長率が鈍化することにより小幅な需要の伸びに止まることも考えられます。

4.需給バランスのポイント

(1)エチレン系誘導品の需給バランスは、中国では石炭化学の進展に伴い生産能力が増加するものの、それを上回る勢いで需要が増加し、2020年には需要超過幅が22百万トン(2014年16百万トン)に広がる見通しです。一方、中東ではイランでエチレンプラントの建設計画が新たに具体化しており、2020年には22百万トン(2014年18百万トン)の供給超過になる見通しです。北米では供給超過幅が2020年には8.1百万トン(2014年6.7百万トン)に広がる見通しです。
(2)プロピレン系誘導品の需給バランスは、中国では2014年に需要超過幅が5.2百万トンに達して以降は、PDHプロジェクト等の進展に伴い、2020年には5百万トンまで需要超過幅が減少する見通しです。

(注)なお、石油化学製品の需給バランスは、今後の世界経済の動向やプラント増設の進捗によって状況が変わりうる点について充分な留意が必要です。

担当

製造産業局素材産業課

公表日

平成28年7月8日(金)

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