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「歯科用磁性アタッチメント」の国際規格が発行されました~日本発の国際標準を発行後、JIS制定へ~

本件の概要

永久磁石(マグネット)による義歯(入れ歯)の維持安定装置は、脱着が容易なことからQOL(生活の質)の向上に貢献する技術です。我が国の国際提案は、世界最高水準にある我が国の磁性アタッチメントの優位性を維持力測定などによって客観的に示そうとするものであります。今後はこれをJISとして制定し、国内への普及をはかります。

1.背景

人口の高齢化とともに、義歯、インプラントなどを必要とする人々は増加傾向にあります。歯科用磁性アタッチメントは、QOLの面などから、義歯の優れた維持安定装置として世界に広く認められており、インプラントの普及に伴い、欧米などで急速な市場の拡大が見込まれています。

2.ISO規格発行までの経緯

我が国の国際提案は、2012年ISO13017(歯科用磁性アタッチメント)として制定されましたが、維持力を測定する方法の規定が不十分であったため、各社製品の性能の差異を明確に比較できませんでした。そのため同年、本ISOが制定されると直ちに、改正提案を行いました。当省の「戦略的国際標準化加速事業」によりインターラボラトリーテスト(各国による持ち回り試験)を行うなどして、2015年11月、我が国が得意とする強力な永久磁石による維持力測定方法を、再現性の高いものとするための追補改正を行ったものです。
 

図.歯科用磁性アタッチメント概念図(出典:愛知製鋼株式会社)

図.歯科用磁性アタッチメント概念図(出典:愛知製鋼株式会社)

3.制定等による期待効果

ISO/TC106(歯科)のISO規格は、FDI(世界歯科連盟)が各国での使用を推奨するなどしているため、日欧米においては、その多くが各国の強制法規に引用されるなど、重要な国際規格群となっております。本ISO規格は既に、欧州では、EN規格(ENISO13017)として採用されております。我が国では、現在JIS規格を作成中です。今後は、米国を含め日欧米において、我が国が国際提案した本規格の強制法規への引用が期待されます。

4.我が国の今後の取り組み

本TCには8つのSC(分科会)があり、我が国はこのうち2つのSC(SC7:オーラルケア、SC9:歯科用CAD/CAM)の幹事国をつとめるなど、医療分野で最も活発に活動しているTCの一つです。また、56あるWG(ワーキンググループ)には、原則、歯科医師と製造メーカが連携して参加するなどしております。これらのメリットを生かして今後とも、我が国からの国際提案の一層の推進をはかる予定です。

担当

産業技術環境局国際標準課

公表日

平成28年7月20日(水)

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