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平成28年度「ロボット導入実証事業」の二次締切分を採択しました ~新しいロボット活用に関する104件の提案を採択~

本件の概要

経済産業省は、平成28年度「ロボット導入実証事業」の二次締切分について、全8種の提案類型から導入実証83件、FS(実現可能性調査)21件、計104件の新しいロボット活用に関する提案を採択しました。 

1.「ロボット導入実証事業」の概要

2015年2月に日本経済再生本部において決定された「ロボット新戦略」では、「ロボット革命」の実現に向けて、我が国として「世界一のロボット利活用社会」を目指すこととしています。

「ロボット導入実証事業」は、そのような幅広い分野でロボットが活用される社会の実現に向けて、ものづくり・サービスの分野のうち、これまでロボットが活用されてこなかった領域におけるロボット導入の実証や検証を進めていくための事業です。

2.二次締切分の採択決定

平成28年6月30日までに応募のあった提案について、外部の有識者で構成される審査委員会等で審査を行い、導入実証83件、FS(実現可能性調査)21件、計104件の採択を決定しました。
 
採択案件の一覧については別紙を御参照ください。また、採択案件の主な事例は以下のとおりです。

労働生産性の向上

  • 多種多様な小型部品の梱包工程のロボット化

形やサイズ、材質が異なる多種多様な小型部品を梱包する作業では、発注量が多い時には作業者への負荷が増大し出荷遅延を引き起こす要因となっていた。ロボット導入により、多様な形状のパーツをストッカーから必要な個数だけ取り出せるシステムとすることで、2~10名で対応していた作業を1名で対応することができ、作業者を梱包以外の作業に集約化できる。

  • 磁気反転表示器のディスク組立工程にロボット導入

表示部分となるディスク組立工程では、非常に薄い部材の貼付をピンセットによる手作業で行っているため、生産量に限界があった。ここに高精度な貼付や部材の整列を行えるロボットを導入することで、生産スピードの向上(3倍の生産性向上)や生産コスト低減に加え、品質を安定させることができる。

過酷作業、熟練作業の代替・支援

  • 高温下の金型鋳造の注湯、製品取出工程にロボット導入

金型鋳造における注湯や製品の取出工程では、50℃以上にもなる過酷な環境下で熟練の技を必要とする作業を行っていた。熟練者の繊細複雑な動きを3Dデータとして数値化しロボットで再現することで、作業者を過酷労働から解放し、若手作業者へ熟練技能を伝承することに注力することができる。

  • 道路橋の狭隘箇所における点検作業にロボット導入

道路橋の桁下空間での点検作業は狭隘な箇所が多いため、緊急時に容易に避難できない場所で体を小さく屈めた姿勢での作業を強いられ、心身ともに大きな負担をかけていた。ここに無線操作の自走式ロボットを導入することで、点検員の負担を軽減しつつ細部に及ぶ点検を安全に行うことができ、道路施設の安全性や信頼性を確保することができる。

複雑・困難な作業のロボット化

  • ワイヤハーネスの製造工程にロボット導入

複数の電線を束ねたワイヤハーネスの製造工程では、柔軟な素材に細かい部品を取り付けるなど複雑な動作が必要なため、ロボット化が困難であった。今回、直径3mm程度の柔らかい素材をワイヤハーネスに挿入する作業のロボット化を実現し、複雑な作業工程の自動化を進めていくことで、品質不良の削減や労働集約的な作業から脱却しコスト競争力の強化をはかる。

  • 部品の入庫および出庫作業をロボット化

従来から対象物の出庫(ピッキング)作業のロボット化は進められてきているが、自動機器の組立部品の入庫(振り分け)作業はそれぞれ材質、大きさ、重量、形状が異なり多種多様であることから、依然として人手による作業が行われていた。この入庫作業を出庫作業とともにロボット化することで、作業員の負担を軽減し人的ミスによる誤出庫を防止することができる。

三品産業(食品・化粧品・医薬品産業)におけるロボット活用

  • 人とロボットが協調した粉末化粧品製品個装箱入れ工程の実現

化粧品業界では顧客の嗜好に合わせた製品が求められるため品種増加が著しく、そのため多品種かつ高い切替頻度への対応が必要で設備化が進んでいなかった。そこで、検査等は人が対応しケース組立などはロボットで対応する、人とロボットが協調する製品仕上げ工程を実現し、生産能力を維持したまま作業員の負担軽減をはかる。

サービスのバックヤード等におけるロボット活用

  • サルモネラ菌検査工程にロボット導入

家畜の衛生検査工程のほとんどは熟練者による人手作業で行われており、重量物を扱う肉体的に過酷な作業も存在している。この熟練作業を、人が使用するのと同じ検体容器や器具を使用するロボットにより自動化することで、作業効率の向上のほか、人為的作業ミスの防止により再検査の発生が低減し、作業者が培養液などの汚染源と直接接触する頻度も大幅に低減させることができる。

日常空間におけるロボット活用

  • 空港におけるサービスロボット導入実証

羽田空港において、業務課題の解決や顧客満足度向上につながるような、案内・移動支援・清掃をはじめとするサービスロボットを公募し、実証実験を反復して実施する。これにより、ロボットを活用して社会課題を解決するショーケースを具現化し、2020年には世界に向けて発信する。

システムインテグレータの機能強化

  • リネン業におけるシーツ結束工程にロボット導入

訪日外国人の増加とともにリネン類の需要も拡大傾向にあるが、リネン類の結束作業はいまだ人手による所が大きい。今回、シーツを種類別に識別し自動結束を行うロボットシステムを構築することで、作業員の負担軽減や結束品質の安定化をねらうほか、システムの構築プロセスの標準化を行い、その内容を公開することでロボットシステム導入を促進する。

3.公募に関する詳細、お問い合わせ先

平成28年度ロボット導入実証事業・公募情報

公募に関するお問い合わせ

一般社団法人日本ロボット工業会 担当:高本、足立
電話:03-3434-2919 FAX:03-3578-1404

担当

製造産業局 産業機械課 ロボット政策室

公表日

平成28年8月5日(金)

関連資料

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