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映像酔いを軽減するための国際標準の検討が開始されました~映像を安心して快適に視聴するための標準化~

本件の概要

国際標準化機構(ISO)において、我が国から国際標準化を提案した「映像酔いを軽減するための人間工学的要求事項」について、国際標準の開発が始まりました。
本提案は、映像酔いの発生を軽減するための映像の技術仕様を定める国際標準を開発するものであり、我が国が強みとする映像産業分野における最近の新たな技術展開とその利用促進への貢献が期待されます。

1.提案の目的・背景

映像技術の発展により、家庭でも迫力とリアリティのある映像を楽しむことができるようになりました。また公共空間においてもインパクトや存在感のある映像情報に自然と接する機会が増えています。しかしながら、映像やその視聴環境などによっては、時に乗り物酔いと同様の症状の「映像酔い」が起きる場合があることが問題となっています。

そこで、経済産業省からの委託※を受けた国立研究開発法人産業技術総合研究所及び一般社団法人電子情報技術産業協会が中心となり、学識経験者、産業界、消費者等からなる委員会を構築して、「電子映像を観視中の映像酔いの好ましくない生体影響を軽減するための人間工学的要求事項」についての検討・開発を行いました。

その成果を元に、ISOに国際標準の策定を提案したところ、平成29年5月に新業務項目提案(NP)として承認され、今後、我が国からの提案を元に、国際標準の検討が行われることとなりました。
※戦略的国際標準化加速事業(電子映像観視中の映像酔い軽減に関する国際標準化)(平成26年~28年度)

2.提案の内容

今回、日本から提案している指針案の主なポイントは以下のとおりです。

  1. 映像酔いの起こりやすさの定式化と基準の設定
    映像の解像度や映像シーンの動き量といった映像内容や、周囲の明るさといった視聴環境等、様々な要因を考慮して映像酔いの起こりやすさを定式化し、映像酔いを抑えるための基準値を設定する。
  2. 映像酔いの発生要因を構成する映像シーンの動き量評価手法の明示
    映像酔いの主要な要因となる映像シーンの動きの量を評価する具体的な方法を明示する。

3.期待される効果

今後、この日本提案を元にした国際規格が発行されれば、映像酔いの発生を抑えたコンテンツの制作、供給が容易となり、これにより人々がより一層、安心して快適に映像を利用できるようになることが期待されます。

またこれにより、我が国が強みとする映像産業分野における最近の著しい技術的発展を支援することができ、この分野の更なる産業発展が期待されます。

担当

産業技術環境局国際電気標準課長 森田
担当者:田場、小出
電話:03-3501-1511(内線 3428~9)
03-3501-9287(直通)
03-3501-8631(FAX)

公表日

平成29年7月18日(火)

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
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