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ブラジルとの産業財産分野での協力を拡大することに合意しました

本件の概要

8月1日、日本国特許庁(JPO)とブラジル産業財産庁(INPI)は、産業財産分野における協力拡大を目的とする協力覚書に署名しました。ブラジルとの協力を強化することで、日本企業の知的財産が迅速・円滑に確保されかつ適切に保護される環境整備を進めてまいります。

1.背景

南米最大の経済規模及び人口を誇るブラジルは、経済成長が期待される新興国、BRICsの一角として有望な投資先として認識され、自動車産業など製造業を中心とした多くの日本企業がブラジルに進出しています。これに伴い、日本からの出願がこの10年で約3倍に増加しています。一方、ブラジルは最初に審査結果を出すまで出願から平均10年以上を要している状況です。

JPOとINPIとはこれまで、2010年4月に産業財産分野における協力覚書(MOC)を締結し、INPIなどから産業財産権分野の研修生を受け入れるとともに、2012年より審査官協議を開始するなど、様々な協力を行ってまいりました。そして2017年4月には、日本企業がブラジルで早期に特許権が取得できるようになることを目的として、両庁間での特許審査ハイウェイ(PPH)を開始しました。(※1)

またINPIは、行動計画2017を策定するとともに、特許や商標の審査官をこの1年間210人増員するなど、組織体制の強化を進めています。

このような状況のもと、両庁の協力を更に拡大すべく、PPHや審査官交流を含む実体審査における協力などを拡充した協力覚書を、宗像特許庁長官とブラジル産業財産庁ピメンテル長官との間で署名しました。

2.ブラジル産業財産庁との協力覚書

同覚書において、JPOとINPIは、以下の項目において協力することを確認しました。これによりブラジルでの知的財産保護環境の更なる整備を支援することにより、我が国企業のより円滑な国際事業展開が期待されます。

  1. 産業財産戦略、産業財産に関する国際条約、法律、規則、ガイドライン、マニュアル等の両庁の産業財産制度及び運用並びに産業財産行政の統計に関する情報の交換
  2. 特許審査ハイウェイ(PPH)及び審査官交流を含む実体審査における協力(拡充)
  3. 情報技術(IT)における協力
  4. 研修を含む両庁職員の人材育成分野における協力
  5. 以下の事項に関する、両庁の経験及び知識の共有
    1. 人材、財務及び審査の品質を含む両庁のマネージメント全般
    2. 研修教材及び産業財産情報の公衆への提供を含む普及啓発活動
  6. 公報等の両庁間の産業財産データの交換
  7. 関係機関と連携した産業財産保護強化のための協力(新規)
  8. 両庁の産業財産制度及び運用に関するユーザー評価の共有(新規)

3.今後の取組

JPOは、同協力覚書を踏まえてブラジルとの協力を進めることで、日本企業の知的財産が迅速・円滑に確保され適切に保護される環境整備を進めてまいります。


(INPIピメンテル長官とJPO宗像長官との協力覚書署名式)
 

担当

特許庁総務部国際協力課長 星野
担当者:鶴江
電話:03-3501-1101(内線 2571)
03-3503-4698(直通)
03-3581-0762(FAX)

公表日

平成29年8月2日(水)

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
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