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「超電導センサ及び検出器の通則」の国際規格が発行されました~超電導センサ及び検出器の高付加価値化を目指して~

本件の概要

医療検査、資源探査、情報通信、科学観測など多くの分野で使用されている超電導センサ及び検出器に関して、日本から国際電気標準会議(IEC)に国際標準化提案していた「超電導センサ及び検出器の通則」が、この度、国際規格(IEC61788-22-1)として発行されました。

1.背景

超電導現象を利用した超電導センサ及び検出器(以下「超電導センサ」という。)は、従来のセンサや検出器では不可能であった精密計測を可能とし、医療分野における心磁計や脳磁計、資源探査分野における磁気探査装置、天体観測などの科学観測分野における電磁波検出器など、精密計測が必要な分野において利用されています。

このように超電導センサの応用分野が拡大し、また、技術開発が進んだ結果、その用途に応じて、構造や動作原理等が異なる多種多様な超電導センサが登場してきましたが、用いられる用語や図記号といった基本的なことも標準化されておらず、超電導センサの製造者とその応用機器の製造者間で、意思疎通のために多くの労力がかかっていました。

そのような状況を受け、経済産業省では、国際標準開発事業※1を実施して、超電導センサの名称、測定対象、動作原理等についての調査・検討を行い、その成果を元に、平成26年1月に「超電導センサ及び検出器の通則」の国際標準化を日本からIECの超電導に関する専門委員会(IEC/TC90)※2に提案しました。

その後、当該専門委員会の作業グループ※3において、日本が主導して、各国の標準化機関等と協議を重ねた結果、平成29年8月に国際規格(IEC61788-22-1)※4として発行されました。

※1:国際標準化活動委託事業(国際標準開発:超電導センサに関する国際標準化)において、公益財団法人国際超電導産業技術研究センターが受託し、実施(平成24~26年度)。
※2:IEC/TC90は、日本が幹事国を務め、超電導に関する国際標準化を推進し、現在、22件のIEC規格及び技術報告書(内、20件は日本提案)を発行。
※3:作業グループのコンビーナ(取りまとめ役)は、国立研究開発法人産業技術総合研究所 大久保雅隆上席イノベーションコーディネータ。
※4:IEC 61788-22-1 SUPERCONDUCTIVITY-Part 22-1:Superconducting electronic devices-Generic specification for sensors and detectors

2.規格の概要

この規格では、主に次のような基準を定めています。

  1. 超電導センサ及び検出器の用語と分類
    用語の定義、測定対象・動作原理によるタイプの分類
  2. 超電導センサ及び検出器の命名法
    超電導センサ及び検出器の名称は前記の分類に従って、(構造又は機能名称)-(測定対象の名称)-(detector、magnetometer、mixer、sensor、又はその他の名称)の順とする
  3. マーキング(超電導センサ及び検出器のタイプの識別)
  4. 超電導センサ及び検出器の各タイプの構造、動作原理に関する参考情報
  5. 超電導センサ及び検出器に関する図記号

3.規格の発行による効果

当該国際標準が発行されることにより、超電導センサの製造者と応用機器の製造者間での意思疎通が容易となり、その結果その応用機器の生産性や性能が向上することが期待されます。

また、当該規格に掲載される図記号は、その他の様々な国際規格においても汎用的に用いることのできる図記号として認められたため、図記号に関する国際規格※5※6にも登録されました。それにより、当該図記号が超電導エレクトロニクス分野の技術仕様書や教育現場などで汎用的に使用されることが期待されます。

※5:国際電気標準会議機器・装置用図記号データベース(Joint IEC 60417 and ISO 7000 collection-Graphical Symbols for Useon Equipment)に平成28年9月に登録。
※6:国際電気標準会議電気用図記号データベース(IEC 60617-Graphical Symbols for Diagrams)にて登録作業中。

担当

産業技術環境局 国際電気標準課長 森田
担当者:山岸、堀坂
電話:03-3501-1511(内線 3428~9)
03-3501-9287(直通)
03-3580-8631(FAX)

公表日

平成29年8月30日(水)

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