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日本発の「繊維状活性炭の試験方法」に関する国際規格がファストトラックを活用して発行されました~環境保護や人々の暮らしの安全・安心の向上を目指して~

本件の概要

「繊維状活性炭」は日本で開発・生産されており、有害物質の除去性能が優れた製品です。JISをベースとして日本からISO(国際標準化機構)にファストトラックを活用して提案した「繊維状活性炭の試験方法」が、提案から2年弱という短期間で、国際規格として発行されました。これにより、環境保護や人々の暮らしの安全・安心の向上、日本の高性能な繊維状活性炭製品が国際的に普及することが期待されます。

1.背景

「繊維状活性炭」は10~20ミクロンの細い繊維で、その表面積の大きさから、通常の吸着材に比べ、10倍以上の速度で有害物質を吸着することができます。更に、従来の粒状活性炭に比べ、形状を自由に決められることから、水処理用フィルター、エアフィルター、大気公害防止用フィルター等の様々な分野での活用が期待されています。(図2)。
しかしながら、繊維状活性炭の有害物質除去性能を適切に評価する国際的な指標がないことが、海外市場への普及の課題となっていました。


図1:繊維状活性炭の構造


図2:繊維状活性炭の製品・活用例(出典:大阪ガスケミカル㈱・大阪ガス㈱)

2.規格の概要

本提案は、北東アジア標準協力フォーラム(NEAS Forum)の場を通じて、中国・韓国の協力も得ながら、日本繊維状活性炭技術連絡会(JAFAC)が、(一社)繊維技術評価協議会から国際幹事を輩出しているISO(国際標準化機構)/TC38(繊維)に、JIS K 1477(繊維状活性炭試験方法)をベースにファストトラック(迅速法)(※)を活用して、平成28年1月に提案しました。その後、各国との調整・投票の結果、約2年弱という短期間で、平成29年11月15日に国際規格として正式に発行されました。

今回、発行された国際規格(ISO 21340:繊維―繊維状活性炭の試験方法)の主なポイントは以下の通りです。

  • 比表面積測定法として、繊維状活性炭の表面積の大きさの評価方法を規定。
  • トルエン蒸気吸着性能として、空気中の有機溶剤の吸着性能の評価方法を規定。
  • メチレンブルー溶液吸着性能として、水中の有機物の吸着性能の評価方法を規定。

(※補足)ファストトラックとは:ISO(国際標準化機構)では、既存の国家規格について、その国の承認のもとで、ファストトラック(迅速法)による提案が可能となっている。ISOの技術委員会(TC)に提案されると、新規提案の際に行われる投票や委員会内での投票など複数のプロセスが省略されるため、通常3年程度を要するところ、承認基準をクリアすれば、2年程度で規格が発行される。

3.期待される効果

本規格に基づく試験方法が国際的に浸透することにより、繊維状活性炭の有害物質除去性能が広く認知され、世界各国の流通市場において日本の高性能な繊維状活性炭製品が普及することが期待されます。また、国内においても流通する製品の信頼性が向上し、環境保護や人々の暮らしの安全・安心の向上につながることが期待されます。

担当

産業技術環境局 国際標準課長 藤代
担当者:永田、星
電話:03-3501-1511(内線3423~5)
03-3501-9277(直通)
03-3580-8625(FAX)

公表日

平成29年11月21日(火)

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
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