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ブラジルとの特許審査ハイウェイの対象が拡がります

2019年1月16日

特許庁

2019年4月1日より、日本国特許庁(JPO)とブラジル産業財産庁(INPI)との間で実施される特許審査ハイウェイ(PPH)の対象となる技術分野が拡がります。

1.背景

南米最大の経済規模及び人口を誇るブラジルは、近年著しい経済発展を遂げており、自動車産業など製造業を中心として多くの企業が進出しています。一方、ブラジルでは、特許審査における遅延が大きな問題となっており、ブラジル産業財産庁(INPI)が最初に審査結果を出すまで出願から平均10年以上を要しています。

このような状況を踏まえ、日本国特許庁(JPO)は、2017年4月1日からブラジル産業財産庁(INPI)との間で特許審査ハイウェイ(PPH)※1の試行を開始し、日本で特許審査を受けた者がブラジルで早期に特許権を取得することが可能になりました。INPIのウェブサイト(※INPI:ブラジル特許庁)外部リンクによれば、PPHの申請がなされた出願については、1年以内に審査結果が発出されています。

しかしながら、これまで、INPIが受け付けるPPH申請の対象となる出願の技術分野は、IT分野及び自動車関連技術を中心とした機械分野であり、化学分野などの他技術分野への拡大が望まれていました。

※1 第一庁(出願人が最先に特許出願をした庁)で特許可能と判断された出願について、出願人の申請により、当該庁とこの取組を実施している第二庁において簡易な手続で早期審査が受けられるようにする枠組み。

2.日ブラジル間のPPH(2019年4月1日以降)

JPOとINPIは、2019年4月1日から、新たに化学・バイオ分野の一部も対象として、PPHの試行をさらに2年間実施します。これにより、日本からINPIへの出願のうち、PPH申請の対象となる出願は、約33%から約56%に拡がります。

2019年4月1日以降の日ブラジル間PPHの特徴は以下のとおりです。

  1. PPH申請の対象となる技術分野
    INPIが受け付けるPPH申請の対象となる出願の技術分野は、従前のIT分野及び自動車関連技術を中心とした機械分野に加え、高分子化学、冶金、材料、農芸化学、微生物、酵素などが追加されます。一方、JPOが受け付けるPPH申請には技術分野の制限はありません。

  2. PPH試行期間
    2019年4月1日より2年間又は両庁それぞれが200件の申請を受け付けるまで。

  3. 一出願人あたりのPPH申請可能件数
    INPIが受け付けるPPH申請は、一出願人あたり1か月に1件までとなります(これまでは一出願人あたり4か月に6件)。なお、試行期間最後の1か月(2021年3月)はそのような制限はありません。一方、JPOが受け付けるPPH申請には、一出願人あたりの申請件数に制限はありません。

3.ブラジルとの特許審査ハイウェイによるメリット

INPIにPPH申請を行った出願は、INPIにおいて優先的に早期審査が行われます。審査遅延が問題となっているブラジルでは、出願人はPPHを利用することで、ブラジルにおいて早期に特許権を取得することが可能となります。

担当

特許庁 審査第一部 調整課 審査企画室長 嶋田
担当者:安居
電話:03-3581-1101(内線 3103)
03-3580-5898(直通)