経済産業省
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プラントデータの更なる共有・活用を促進します~産業保安版のデータ契約ガイドライン及びセキュリティマニュアルを公表します~

本件の概要

経済産業省は、平成29年10月からプラントデータ活用促進会議において、プラントデータの共有・活用の拡大に係る課題を議論してきました。近年、IoT・AI等の新たな技術の登場により、データを共有・活用する場面が増加しています。一方で、情報漏洩やサイバー攻撃などのリスクは今まで以上に増大しており、これらの懸念事項を払拭するため、産業保安版のデータ契約ガイドライン及びセキュリティマニュアルを策定しました。これらが活用されることにより、懸念が払拭され、プラントデータの更なる共有・活用が進むことを期待します。

1.背景

我が国では、多くのプラント施設で老朽化が進むほか、ベテラン従業員が引退の時期を迎えつつあり、今後、重大事故のリスクが増大するおそれがあります。そこで、IoT等の活用により、自主保安力の向上を図ることが不可欠です。
経済産業省では、データを介して、機械、技術、人など様々なものが繋がることによる新たな付加価値の創出と社会課題の解決を目指す「ConnectedIndustries」を提唱しています。その重点五分野の一つである「プラント・インフラ保安分野」での取組を推進しています。
今般、当該取組の一環として、プラントデータ活用促進会議(注)を開催し、産業保安版のデータの利用に関する契約ガイドライン及びIoTセキュリティ対応マニュアルを取りまとめたので、公表します。このガイドライン等が活用されることにより、プラントデータの共有・活用が進み、更なる自主保安力の向上と生産性の向上に繋がることが期待されます。

(注)NEDO事業「IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業/IoT技術を活用した新たな産業保安システムの開発」にて実施(委託先:株式会社三菱総合研究所)

2.ガイドライン等の概要

1. データの利用に関する契約ガイドライン産業保安版

プラントにおいては、センサー等を活用し運転データなどの様々なデータの収集・活用が行われています。これらのデータを、企業を超えて共有することで、その利用価値を一層高めることができる可能性がある一方で、情報漏洩や当初想定しないデータの利用をされることによるノウハウの流出など、従来にないリスクも内包しています。そのため、事業者間の健全なデータ共有・活用を促進するため、既存のデータに関する取引の推進を目的とした契約ガイドライン(経済産業省、平成27年10月)及びデータ利用権限に関するガイドラインVer.1.0(IoT推進コンソーシアム・経済産業省、平成29年5月)を基に、産業保安分野での実際の利用を想定した分野特化のデータ利用に関する契約ガイドライン産業保安版を策定しました。本ガイドラインでは、データの権利帰属についての基本的な考え方を整理した上で、モデル契約書及び各条項の解説を掲載しています。更に、適切なデータ保護とプラントデータ提供者にとっての具体的なメリットにも言及しています。

2. IoTセキュリティ対応マニュアル産業保安版

プラントにおいては、近年、安全性と収益性の向上を目的として、IoT機器の活用が進んでいます。一方で、IoT機器の活用の拡大に伴い、ネットワークを経由した、プラント設備やその運転に影響を与えるサイバー攻撃等の脅威が増大することが懸念されています。そこで、プラントにおけるIoTセキュリティの向上を目的に、IoTセキュリティ対応マニュアル産業保安版を策定しました。本マニュアルでは、プラントの管理者を対象として、IoT導入により増加する特徴的な脆弱性(外部接続)等の新たなリスクに対して、適切なセキュリティ対策を検討するための対策例等を掲載しています。

3.今後の予定

平成30年4月26日初版公表、随時業界団体等で説明会を開催予定
 

担当

産業保安グループ高圧ガス保安室長 髙橋
担当者: 山中、近藤、山田
電話:03-3501-1511(内線 4951~5)
03-3501-1706(直通)
03-3501-6544(FAX)

公表日

平成30年4月26日(木)

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
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