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未踏ターゲット事業の第二弾公募(量子コンピュータ部門)を予告します

2018年7月27日

経済産業省及びIPAは、平成30年度から「次世代計算機」をテーマに新たな技術分野に取り組む人材を育成する「未踏ターゲット」事業を実施しています。
本事業の第二弾として、「ゲート式量子コンピュータ」をテーマとした募集を、8月中旬から行う予定ですので、ここに予告します。今後の応用が期待される量子コンピュータを活用する人材の育成を加速し、新たな技術・市場の創出を支援します。

1.内容

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では、平成12年度から18年間にわたり、未踏事業(「未踏IT人材発掘・育成事業」)に取り組み、これまでに約1,700名の修了生(「未踏人材」)を輩出してきました。未踏人材は、そのうち250名以上の方が起業・事業化するなど、社会の様々な方面で活躍をしています。

一方で、IT分野において新技術の研究開発が急速に進展する動向を受け、経済産業省及びIPAは、新たな技術分野に挑戦する人材を育成するため、先進テーマに特化した人材育成プログラム(「未踏ターゲット」)を平成30年度から開始しました。世界で研究開発が進む先端分野等のなかから事前にテーマを定め、そのテーマに取り組む人材を募集し、関連する企業・大学等と連携して育成、支援を行います。

第一弾では、国内各社が開発を進める「アニーリングマシン」を活用するソフトウェアの開発に取り組む人材を募集しました。今後、第二弾の実施テーマとして、機械学習や化学計算への応用等が期待される「ゲート式量子コンピュータ」を取り上げ、これを活用するアプリケーションや、インターフェース(API)、コンパイラ、デバッガ、エラー対策といった量子コンピュータ向けミドルウェア等の開発に取り組む人材を育成する予定です。公募開始時には、経済産業省、IPAからリリースを予定しています。

なお、未踏ターゲット事業は、平成30年度の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)の「研究開発を通じた先端IT人材育成」の対象施策です。

2.支援体制

採択者に対して専門的な助言、指導を行うプロジェクトマネージャー(PM)には以下2名が就任し、各PMが採択した人材に対して伴走指導を行う予定です。

  1. 慶應義塾大学 量子コンピューティングセンター センター長 / 理工学部 物理情報工学科
    山本 直樹 准教授
  2. 京都大学大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻
    藤井 啓祐 特定准教授

各PMは、慶應義塾大学量子コンピューティングセンターに開設されたIBM Q Network Hubの利用環境や、量子計算エミュレータ等を用いて人材育成を行います。PM以外にも、量子情報技術に関わる研究者、IT企業等と連携して採択者に対する助言、指導を行い、産学官が連携して新たな分野における人材育成に取り組む予定です。

3.今後の予定

本プログラムの公募開始は平成30年8月中旬を予定しており、実施体制の詳細については、それにあわせてIPAのWebサイト(未踏事業ポータルページ)外部リンクに掲載します。

(参考1)未踏事業について

(参考2)ゲート式量子コンピュータについて

量子コンピュータとは、状態重ね合わせなどの量子力学的な効果に基づき動作する計算機であり、現状では解決困難な問題に対して有効であると期待されています。アニーリング式、ゲート式の2方式が提案されており、特にゲート式は汎用の(万能性のある)量子コンピュータとして、データベース探索、素因数分解、線形システム、半正定値計画問題など特定の問題に対して従来コンピュータよりも計算が高速化されることが示されています。また、近未来的に実現される小・中規模の量子コンピュータは、機械学習、化学計算をはじめとした幅広い用途への応用が期待されています。

(参考3)慶應義塾大学 IBM Q Network Hubについて

慶應義塾大学は、理工学部の矢上キャンパス内に、最先端量子コンピュータ研究拠点としてIBM Q Network Hubを開設しています。IBM Qは、IBMで開発されている汎用量子コンピュータであり、慶應義塾大学はそのIBM Qのクラウド利用を可能とするアジア唯一のハブとなります(2018年7月時点)。

関連リンク

担当

商務情報政策局 情報技術利用促進課長 中野
担当者:守谷、立石、鈴江
電話:03-3501-1511(内線 3971~6)
03-3501-2646(直通)
03-3580-6073(FAX)