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日本発の「自動車運転時の車道境界逸脱防止システム」に関する国際規格が発行されました

交通事故のない社会を目指して

2018年10月2日

ドライバーの不注意などにより自動車が車道を逸脱する恐れがある際、システムがステアリング及びブレーキを制御することで事故を未然に防ぐシステムに関する、日本発の国際標準が発行されました。このような予防安全機能を搭載した自動車製品が普及し、自動車による交通事故の減少につながることが期待されます。

1.背景

警察庁の調べによる事故類型に於いて、死亡事故の第一位は車両相互事故であり、次に人対車両事故、そして車両単独事故の順で発生しています(図1参照)。これらの事故に於いて、車両が車道を逸脱し死亡事故に至るケースも少なくありません。例として、車両が対向車側へ逸脱し正面衝突に至るケースや、車両が車道を逸脱し歩行者に衝突するケース、また、単独で車道を逸脱し路外の障害物に衝突するケースなどが上げられます。このようなシーンに於いて、事故の予防や被害の軽減をより積極的に行う装置を搭載した車両が市場に導入され始めていますが、今後の一層の普及の為、その要件を規定し、性能を確認する手段に関する国際標準の制定を我が国より提案しました。


図 1:死亡事故類型別データまとめ

2.規格の概要

今回発行された国際規格 ISO 19638*1(車道境界逸脱防止システム)では、車両が車道を逸脱し事故に至る際の速度エネルギーを下げ、回避動作をより効果的に行えるシステムについて定義しています(図2参照)。そのため、車両の横方向(ステアリング又はブレーキ配分)、及び縦方向(ブレーキによる減速)の複合的な制御を取り入れ、その機能要件及び性能試験方法を規定した事がポイントとして挙げられます。
本規格は、公益社団法人自動車技術会が、日本が国際議長を務めるISO(国際標準化機構)/TC204(ITS 高度道路交通システム)/WG14(走行制御)に平成27年6月に提案し、平成30年8月30日に国際規格として発行されました*2。 


図 2:車道逸脱防止システムの作動イメージ

3.期待される効果

本規格の発行により、性能の高い予防安全システムを搭載した車両が世界に普及し、自動車による交通事故の減少につながることで、国連SDGs目標の2020年までに世界道路交通事故死傷者半減に貢献することが期待されます。

*1 正式タイトル
ISO 19638:2018
Intelligent transport systems -- Road boundary departure prevention systems (RBDPS) -- Performance requirements and test procedures

*2今回発行された国際規格は、経済産業省の委託事業であるエネルギー使用合理化国際標準化推進事業委託費(自動走行システムの基礎的要素技術に関する国際標準化・普及基盤構築)の成果の一部によるものです。本規格に加え、部分的自動車線変更システム等についても日本が主導して取り組んでいます。

出所

関連情報

担当

産業技術環境局 国際標準課長 藤代
担当者:山田
電話:03-3501-1511(内線 3423)
03-3501-9283(直通)
03-3580-8625(FAX)