会見・スピーチ

次官会議後記者会見の概要
平成13年2月22日(木)
14:15〜14:29
於:記者会見室
 
                         
(次官等会議の報告)
 
 今日、私の方から、特に申し上げることはございません。
 
(質疑応答)
 
【貿易収支】
 
Q: 昨日、1月の貿易統計が発表されましたけれども、貿易収支が4年ぶりに赤字になりましたが、これについてはどうお考えですか。
 
A: 輸出の方がプラスではあるのですが、アメリカの景気減速などもあって、アメリカ、アジア、EUとそれぞれ伸びが少なかったということで、輸出が非常に減速をしてます。
 それから、輸入の方は原油価格が引き続き高いということで、そのこともあって、引き続き高い伸びだったものですから、そういうことになったのだろうと思います。もう少し様子を見ていきたいと思っています。
 
Q: アメリカ向けの輸出が12%減と二けたの落ち込みですけれども、これは、米国の景気後退の影響が日本に出たというふうにお考えですか。
 
A: かねてから輸出の伸び悩みというのが最近の日本の経済の事象としてあったわけですけれども、大きな原因の一つはアメリカ経済の減速ということだろうと、こう思っています。
 
【容器包装リサイクル法】
 
Q: 昨年4月に完全実施させた容器包装リサイクル法について、中堅スーパーの社長が負担額が大き過ぎるということで、返還を求める訴訟を検討されているということを会見でおっしゃったようですけれども、それについては、いかがでしょうか。
 
A: 私どもとしましては、法律の趣旨に照らして、適正に運用をさせていただいているつもりでございますけれども、そういうお話があるということも承っております。 まだ、具体的に訴訟が提示されているわけでもありませんので、そのことについてのコメントは差し控えた方が良いかと思っております。
 
Q: そのスーパーによりますと、対象の16万社のうち、実際に払っているのは3万社ぐらいではないかということで、あまり公平感が担保されていないので、その辺の情報を経済産業省に求めているけれども、なかなかそういった情報がこちらから開示されないと。そういった面で、ディスクロージャーに対する経済産業省に対する不満もあるようですが。
 
A: 法が完全施行されてまだ間もないということもありますし、理解を求めていく努力を引き続きやっていく必要があると思いますけれども、またそういう過程でもちろん明らかにすべき点はどんどん明らかにしていったら良いと思っています。
 ちょっと具体的におっしゃってる点がどういうことか、よく私もわかりませんけれども、大事なことは皆様の理解をいただきながら進めていくということだろうと思っています。
 
【競輪場外車券場設置】
 
Q: 大分県別府市と日田市とで、別府市の競輪場の場外車券場を日田市に設置するということで両市がかなり激しく対立しているようですが、昨日、日田市の方で近く経済産業省を相手取って行政訴訟を起こすと、その理由としては、いわゆる自転車競技法で地元の同意なしで設置できるというのが憲法違反ではないかというような趣旨で提訴するというふうなお話が出てますが、それについてどうお考えですか。
 
A: 大分県の日田市に場外車券場を設置するというお話がかねてからありまして、昨年の6月だったと思いますけれども、法令に基づいて設置許可をしたという経緯はあります。
 もちろんこれは、自転車競技法などに基づく法令行為でございまして、その中では、例えば、学校が近くにないか、医療機関の運営に支障がないかといったようなことは十分に調べながら許可をするということになっています。そういうことで、法令に照らして十分な調査の上で許可をしたことだというふうに思っています。
 他方、日田市の方でそういう動きがあるというのも承っていますけれども、これは、これからのお話だろうと思いますので、そのこと自体は私の方からコメントするのはまだ、早いかなと思っております。
 いずれにしましても、経済産業省としては法令に基づいて十分に審査の上、許可をしたということです。
 
Q: 先日、日田市から陳情団が来たときに、別府と日田市とのいわゆる調停案というのを経済産業省の方で今月中にも提示したいという話があるのですけれども、それについてはいかがでしょうか。
 
A: 調停案の話は私は存じませんけれども、しかし、この場外車券売場というものはできるだけ地元の皆様の理解を得てやることが必要なので、そういう意味では、別府市と地元日田市がよく話を詰めたら良いと思っていますけれども、それが円滑な話の軌道に乗ってないというふうに聞いておりまして、そこは残念な気持ちです。
 
【繊維セーフガード】
 
Q: セーフガードの申請が26日、月曜日という話が伝わってきているのですが、これは、いかがですか。
 
A: タオルのセーフガードですね。今月中と言っておりますので、その頃かもしれませんけれども、まだ、いずれにしても出てきてないものですから。
 
Q: まだ、日付が確定してないのですか。
 
A: タオル工連の方も、今月中にとおっしゃっているようでございますから、来週の前半ですね。申請があれば、ルールに基づいて審査をさせていただくということになると思います。
 
【株価】
 
Q: 株価が再び1万3千円を割ったのですが、これについてどうお考えですか。
 
A: 最近、株価が下がったり、上がったりということだったのですけれども、今日はまた大分、安値を記録したということでございます。
 企業マインド、それからそれを反映した設備投資の動向なども気になるところでございますけれども、もう少し状況を見ていきたいと、慎重に注目をしていきたいというふうに思っております。
 
【不良債権処理】
 
Q: 柳沢金融担当大臣が不良債権の抜本的な処理スキームを来月までに決めたい。その際、経済産業省と共通の分野についてはご相談をしたいというふうに言われているのですが、この処理スキームに対して何か注文、あるいは、期待というものはございますか。
 
A: 抜本的な処理スキーム、どういうことを具体的におっしゃっているのか、分かりませんけれども、この間から、直接償却と間接償却のお話もありましたし、その辺のことを念頭に置きながら、お考えのことだろうと思います。
 けれどもまだ、その話は直接、私どもの方には何も来ておりませんので、特にそれはコメントすることもないのですけれども、直接償却が良いのか、間接償却が良いのかということについては、皆様いろいろご議論があろうかと思いますけれども、もちろん最終的には直接償却というのが進めば一番、良いのでしょうけれども、それまでの過程にはケース・バイ・ケースで間接償却ということもあり得るのだろうと思います。
 ただ、間接償却の中でも、悪い間接償却と良い間接償却というものがあるのかもしれません。不良債権があって、それをとにかく処理の見込みがないのに、先延ばしというふうなことで間接償却をするのは、あまり良い間接償却ではないのかもしれませんけれども、ただ本業の方は非常にうまくいっているときに、時間をかけて償却していこうということ、これは、特に悪いことでもないのかもしれませんし、そういった意味で、いろいろケースによって多様に考えていかなければならないことだと思います。
 そういうことを念頭に置きながら、どういう形で処理していくのかということをお考えのことだろうと思いますけれども、私どもはもちろん不良債権の処理というのは早くやっていく必要があるということはかねてから申し上げているとおりでございまして、柳沢大臣がそういう方向でいろいろとご検討いただいているということについては、非常に期待を持って見ているところです。
 
Q: 柳沢大臣が公的資金の注入を債権処理には行わないというふうにも述べているのですが、そうするとスキームに対するやり方が限定されますが、経済産業省の目指している構造改革にはつながらないのではないかという考え方があるのですけれども、これはどう見ていますか。
 
A: 公的資金の件はさて置きまして、この間からもう2回にわたりますけれども、産業再生と金融再生、車の両輪、コインの裏表だという観点から、いろいろ情報交換をさせていただいていますから、そういった意味では、おっしゃるように産業構造改革と切り離して考える必要もないのではないでしょうか。
 
                                 (以 上)
                         
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