トップページ > 情報発信 > 会見・スピーチ > 望月経済産業事務次官の次官等会議後記者会見の概要
Q: 現在開かれているOECDで、日本時間の本日夜にも共同声明が出される予定ですが、その中でグリーン成長というものが一つのキーワードになって強く打ち出されることが見込まれているのですが、グリーン成長が本当に経済危機脱出後の世界経済の成長につながるかどうか、そういう点について、次官はどのようにお考えでしょうか。
A: グリーン投資というか、グリーン成長という話は、今回のOECDのセッションで大臣が参加する最初のセッションがそういうセッションです。いままさに日本が経済危機の中で政府として経済対策を打っているわけですけれども、その非常に大きな考え方の一つは、スマートスペンディングというんですか、要するに後々有意義な投資を促すような経済対策ということを言っているわけです。地球環境問題に対しての対応、低炭素社会をつくるということについての対応がまさにこれにあたる投資の一つであります。日本のそういう取り組みを二階大臣からご説明をすることになると思います。私どもの知る限りではオバマ政権もそういうものを一つの柱に掲げているし、ヨーロッパもこの問題については経済対策の中で非常に真剣に取り組んでいると思います。従って、いずれにしても、この経済回復のために政府が投資促進をする一つの分野として、地球環境問題に対する対応、低炭素社会実現に向けての対応というのは先進国の共通の課題になっていると思います。そういう面から見れば、このOECDで世界経済の今後について語るときにそういった共通の政策がこれから各国とも期待している成長の鍵でもあるということを当たり前のように合意できるんじゃないかというふうに思っています。
Q: またOECDの会合後になるのですが、WTOの非公式閣僚会議も予定されて、ドーハラウンドの合意に向けて再び動き出すということになるかと思うのですが、WTO交渉の行方について、どのようにお考えでしょうか。
A: WTOの行末を当てるというのは、これまでもなかなか難しい課題でした。いずれにしても主要プレイヤーであるところの米国が、大統領政権移行ということで、WTO交渉の場で重要な役割を果たせなかったということは、ここのところの一つのWTO交渉進捗上の問題だったと思うのです。それが先方の弁によれば、USTRの幹部からは状況のレビューは一応終わったというようなことの発言があったりして、期待値が高まったわけです。そういった中で今回、非公式会合をもう一回閣僚ベースでやろうということになっているわけなので、期待をして当然ということではないかと思います。我々としても特に、今回の経済危機のこの情勢を見れば、保護主義の台頭とか、そういう不況ならではの問題というのは起こってきているわけですから、WTOなり自由貿易に対するルールの強化というものの必要性がますます高まっていると思います。従って、今回OECDのある裏で非公式会合が行われることは非常に時宜を得たことだと思います。
Q: 韓国のリチウムイオン電池の規制について伺いたいんですけれども、先日大臣が会見で懸念を表明された後で、韓国の方で修正を加えているやに報道されているんですけれども、経済産業省で把握していらっしゃる範囲で韓国の制度はどういうものなのかという点と、あと今後の経済産業省の対応をお願いします。
A: 韓国政府が先般、リチウムイオン電池の安全性の確保という観点から6項目にわたる安全性試験について、韓国国内の試験検査機関での認証を取得することを7月1日から義務づけるということを発表されて、事が大きくなったのですけれども、我が方から見れば、この韓国政府の発表は試験検査機関が韓国国内の非常に少数の検査機関に限定されているということと、それから7月1日までという準備期間がほとんどないということ、こういう2つの大きな問題があったんですね。それで、韓国政府に対して、いまご質問あったように、二階大臣も懸念を表明しながら申し入れをしていたわけですけれども、一昨日韓国が記者会見を開いて、今年の12月末までを経過期間として行政処分などについては猶予するということをまず言ったということが1つ。それから、韓国政府は能力を認めた外国の試験機関が発給する試験成績書を活用することができるという制度にするということを発表されました。日本の場合はもともと制度上、もっと幅広い検査が義務付けられているので、その安全性を日本の検査機関の証明書でおらくほとんどカバーできるということだと思います。先方の発表のとおりであれば、問題はほとんど解消されたんじゃないかというふうに思っています。
Q: 大臣がパリへご出発される前に国会等で韓国側の真意を確かめたいということで、韓国の閣僚の方とバイ会談をできればいいというふうに仰っていたと思うのですが、バイ会談等は行われる予定なんでしょうか。
A: パリのスケジュールは、いまバイ会談を相当いろいろとセットをしているようでありますけれども、多分、韓国の代表とも短時間かもしれませんけれども、会える方向で調整をしていると思います。ただ、いま申し上げたように、先方の発表を見る限りは、恐らく問題はほとんど解決をしているんではないかともと思いますけれども、せっかくそういうところで話ができれば、確認をしていただいたらいいのではないかとは思います。
最終更新日:2009年6月26日
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