経済産業省
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世耕経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

平成29年9月8日(金)
11:53~12:05
於:記者会見室

冒頭発言

【ロシア出張】

おはようございます。私からは2件ございます。
まず1点目は、一昨日から昨日にかけまして、ウラジオストクで開催されました第3回東方経済フォーラムに出張し、日露首脳会談に出席をしたほか、シュヴァロフ第一副首相やオレシュキン経済発展大臣と会談を行うとともに、ノヴァク・エネルギー大臣とは、第4回エネルギー・イニシアチブ協議会を開催して、8項目の「協力プラン」のレビューを行ってまいりました。また、日露ビジネスラウンドテーブルに参加をし、スピーチをさせていただきました。
今回、医療、都市開発などの分野で協力が進んでいること、100件の民間プロジェクトが動き出して、そのうちの約4割で具体的なアクションが始まっていることなどを踏まえて、経済分野での協力の目覚ましい進展を確認いたしました。
今回、オレシュキン経済発展大臣とは、「デジタル経済に向けた協力に関する共同声明」と「労働生産性向上に関する覚書」に署名いたしました。また、マントゥロフ産業商務大臣とは、ロシアの企業のIT化に重点を置いて「生産性診断」と「人材育成」の実施を内容とする覚書に署名いたしました。
また、一昨日は、ウラジオストクを訪問中のビン・ベトナム共産党中央経済委員長と会談を行い、APECやRCEP・TPP11等について意見交換を行ってまいりました。

【フィリピン・タイ・ベトナム出張】

そして2点目、8日から15日まで、フィリピン・タイ・ベトナムを訪問してまいります。フィリピンでは、日ASEAN経済大臣会合、RCEP閣僚会合など5つの会合に出席いたします。特に、日ASEAN経済大臣会合では、設立50周年を迎えたASEANに対する、新しい日ASEAN協力の方向性について議論していきたいと思います。
また、RCEP閣僚会合では、5月のハノイの閣僚会合で合意されたとおり、協定の「レベルの高さ」と「早期妥結」の両立を確保することが必要だと考えています。
今回の閣僚会合では、今後のRCEP交渉の進め方について、閣僚レベルでしっかりと議論を行って、11月の首脳への報告へつなげていきたいと思っています。
また、タイには、500人を超える日本企業ミッションとともに訪問をいたしまして、プラユット首相を始め、多くの方々と交流をしていきたいと思います。特に、タイは現在、産業の高度化を進めております。日本が進めるConnected Industriesのコンセプトを活用した産業高度化の具体例などを示しながら、日本にとってアジアにおける非常に重要なサプライチェーンの拠点でありますタイと日本の官民連携を強化していきたいと思っています。
ベトナムでは、フック首相など政府要人との会談を予定しております。産業協力や自由貿易の推進を含む両国の貿易・投資関係の促進に向けた協議を行ってまいりたいと思っています。
私からは以上です。

質疑応答

【柏崎刈羽原発】

Q:1点だけ、原発についてお伺いします。
6日の原子力規制委員会での会合を踏まえ、東電の柏崎刈羽原発6、7号機について、来週13日の会合で事実上の運転合格のお墨付きが出る見通しといわれております。もし仮に合格となって再稼働につながっていく、新潟の地元同意とかもありますけれども、東電の原発、BWRとして初めての合格となる案件になります。この規制委員会の今の検討状況と改めて原発の今後の再稼働に向けた経産省の考え方と政策についてのお考えをお聞かせください。

A:そういう見通しとの報道ということであります。あくまでも現時点では、原子力規制委員会において引き続き審査が行われている段階だと思いますので、審査の経過ですとかその内容について、経産省としてのコメントは控えさせていただきたいと思います。
いずれにしても、政府は安全最優先で原子力政策に取り組んでいくということでございます。

Q:今の質問に関連しまして、私も水曜日の会見に出まして、その中で適格性というものが、今回は安全性だけでなくて資格があるかどうか、東電がですね、原発を動かすこと。その中で経営の問題が出てきまして、経営は大丈夫なのかということについては、田中委員長は経産省がいろいろ指導するというような趣旨のことで、規制庁の発言ではないんだということです。この経営について、特に合格したとしても、米山知事が反対して、この間の経営も含めた、この辺の経産省としての方針、安倍政権としての方針、これはどうなっているのか。

A:確かにおっしゃるように、安全に関しては、これは規制委員会が特に新規制基準をクリアしているかどうかを判断する、そこには経産省は立ち入らないわけであります。
一方で、当然、我々は電力の安定供給という観点から、電力事業者の経営に関しては、しっかりとウオッチしていかなければいけないわけであります。
特に、東京電力に関しましては、東京電力の経営に関しましては、福島原発事故に関連して確保すべき資金が非常に増大しているわけであります。それに対応するために、さきの国会で幾つかの法律を成立させ、長期にわたる廃炉のための積立金制度を創設するなど、必要な制度整備を進めてきたわけであります。
また、東電委員会で、経産省で東電委員会を設置して、いろいろと議論をするなど、東電の経営改革についても経済産業省としてきちっと見てきたわけでありますけれども、東京電力には、今後の改革のアクションプランとして、今年5月に策定をされました新々・総合特別事業計画に基づいて、着実に改革を進めて東京電力の原点である福島への責任というものを果たしてもらいたいと考えています。

【RCEP閣僚会合】

Q:先ほどのRCEPの閣僚会合についてなんですが、ASEAN側が当初目指しておりました年内の実質的な妥結が難しいと、先送りされるというような見方もある中で、自由貿易の旗振り役たる日本が今回の会合でどのような成果を導き出していくのか、大臣の御所見をお願いします。

A:おっしゃるように、この会見でも何度も申し上げてまいりましたが、日本としては、RCEP交渉というのは協定のレベルの高さと早期妥結、これがきちっと両立をしなければいけないという立場であります。今回の会合を通して、その道筋をつけることができればと思っております。
また、そのレベルの高さについては、5月のハノイの閣僚会合において、私の方から提案をさせていただいたものですけれども、各分野の交渉成果に含まれていなければいけないキーエレメンツ、これを特定する作業が、現在どの程度進捗をしているのかをよく確認して、そのレベルの高さというものが知的財産、あるいは電子商取引、貿易円滑化といった、そういうレベルの高いルールの形でしっかりと盛り込まれることを目指していきたいと思っています。
いずれにしても、今回の閣僚会合で11月の首脳への報告を含めて、今後へ向けて、このレベルの高さと早期妥結の両立を図るために一定の方向性を示すことができるよう取り組んでまいりたいと思っております。

【貿易ルール策定に係る日本政府の役割】

Q:今の質問に関連してなんですけれども、TPP11とか日米対話とか、アジア太平洋地域での貿易ルールをつくる、ほかでもいろいろ取組がある中で、今回の出張も含めて、どういう日本政府として貿易ルールをつくる役割を果たすべきか、お考えを。

A:それは、やはり質の高いものを目指していくという立場だと思います。ただ、TPPは、これは茂木大臣の御担当でありますが、RCEPは、やはりTPPと比べると参加国の発展段階にかなり差があると思っております。
RCEPの中では、日本はかなり発展しているグループに入るわけですけれども、一方で、発展途上にある国がきちっとレベルの高いものに参加ができていくよう、その辺をステップ・バイ・ステップで進めていく段取りですとか、あるいはそういった国のキャパシティビルディングをしっかりと支援をしていくとか、そういった面で日本の役割は、なお重要ではないかと思っております。

【商工中金】

Q:商工中金問題についてお尋ねします。一部報道で、金融庁などが今やっている検査で、危機対応融資の3割、7、000億円が、信用格付が優良先となっている企業に融資されていたなどといった報道が出ていますが、これは大臣に経過報告は上がっているのでしょうか。また、商工中金問題について、商工中金は今月末に全件調査の結果を政府に提出することになっていますが、これは予定どおり月末までに出せそうなのでしょうか。ちょっとスケジュール感についてお願いします。

A:商工中金の危機対応業務における不正事案については、まずは徹底的に問題を洗い出して全容を解明することが重要だと思っています。
現在、商工中金は、5月9日に政府が発出した業務改善命令に基づいて、危機対応貸付について、約22万件に上る全件調査を実施しているところであります。
また、それに加えて現在、金融庁、財務省などとともに立入検査を実施しているというところであります。その具体的な内容については、検査に支障が生じる可能性があるためコメントを控えさせていただきたいと思いますけれども、これらの調査によって全容を解明した上で、役職員の責任の明確化ですとか、あるいは商工中金のガバナンスの抜本的強化など、商工中金に対してさらなる対応を求めていきたいと思います。
調査の完了時期でありますけれども、22万件に上るわけであります。時期ありきというよりは、やはり全容解明がしっかり行われるということを私は重視をすべきだと思っておりまして、調査の状況によって多少の変動はあり得るだろうと思っております。

以上

最終更新日:2017年9月12日
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