経済産業省
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世耕経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

平成30年1月23日(火曜日)
11時05分~11時17分
於:記者会見室

冒頭発言

【ワールドロボットサミット2018】

冒頭、私から1点申し上げます。
ロボットは、単なる夢の世界を今や超えておりまして、現実の社会問題を解決するとともに、産業として経済を牽引していく存在として、世界の中で強い期待が持たれているわけであります。この期待を着実に現実のものとするためには、人間とロボットが共生をし、協働する世界の実現が必要であります。
このため、ロボットの研究開発及び社会実装を加速するための国際大会であるワールドロボットサミットを開催いたします。2020年に愛知県及び福島県で本大会を開催することにしていますけれども、そのプレ大会としてワールドロボットサミット2018をことしの10月に東京で開催をいたします。
ワールドロボットサミット2018では、競技会と展示会を開催します。これまで海外も含め英知を結集して企画を進めてまいりました。今日から競技者の募集を開始いたします。国内外から多くの競技者に、積極的に挑戦していただきたいと考えています。
また、ワールドロボットサミットのサポートキャラクターとして、ドラえもんが応援をしてくれることとなりました。ロボット技術の最前線で活躍する研究者から将来を担う子供たちまで、世界の人々がワールドロボットサミットに興味を持って、参加してくれることを期待しております。
大会の詳細については、後ほど事務方から説明をいたします。
私からは以上です。

質疑応答

【ウレンコ社の買収】

Q:2点質問させていただきます。
週末の一部報道で、政府がJBICを通じまして、イギリスに本社を置くウラン濃縮大手のウレンコ社の買収交渉に入ったとされていますが、事実関係はいかがでしょうか。

A:そのような報道は、私も接しておりますけれども、報道のような事実は全く承知しておりません。

【節電要請】

Q:2点目なんですが、東京電力が昨日に続いて、今日も節電への協力を呼びかける時間帯がありました。
今週は厳しい冷え込みが続くと予想されていますけれども、電力の安定供給に対しまして、経済産業省の対応は何かございますでしょうか。
また、大臣として、家庭や企業に呼びかけたいことがあれば、教えてください。

A:基本的には、我々として、いわゆる対応を発動しなければいけないラインは全く越えておりませんし、また万が一のことがあっても、電力は融通できる体制がありますので、そういう意味では、過度の御心配は要らないと思っております。
昨日、あるいは今朝の段階でも、東京電力が常にこういう場合に、まず節電をお願いをしている大手の事業所などに、少し電力使用を抑えるようにお願いをし、かついざという場合には、系統を接続して、他電力からの融通を受けられる体制になっておりますので、そこはその点は、御安心をいただきたいと思います。
いずれにしても、一般の皆さんに対する電力供給に支障がないよう、万全の対応をとってまいりたいと思っています。

【ワールドロボットサミット2018】

Q:先ほどワールドロボットサミットのドラえもんをサポートキャラクターというお話がありましたが、何でドラえもんになったかというのと、ドラえもんにこういう役割を期待したいというところがあれば、力強いメッセージをお願いします。

A:ドラえもんは、まさに世界で最も知名度の高いロボットの一つでもあります。また、私自身も子供のころから接してきているわけでありますが、まさにドラえもんの世界というのは、人間とロボットが共生をして、そして協働していく、まさにそういう社会をドラえもんは描いているわけでありまして、ワールドロボットサミットにおいて、人間とロボットの協調を象徴していくキャラクターとして、ふさわしいロボットではないかということで、選定させていただきました。

【隊列走行実証実験】

Q:今日から経済産業省と国土交通省で、高速道路でのトラックの自動走行システムを使った隊列走行の実験が始まっていますが、2点質問があります。
今回、国内トラックメーカー4社が共同で開発したシステムを使っていますが、その意義についてと、あとトラックドライバーの人手不足というのは既に深刻なのですが、実用化に向けためどを教えてください。

A:今日から、新東名高速道路において、トラック隊列走行の実証実験を実施しているところであります。
海外では、1社の同じ会社のトラックで隊列走行という例はあるわけですけれども、今回は国内メーカー4社が開発をしたトラックによる後続有人隊列走行の実証実験ということになりまして、そういう意味で、メーカーをまたがった実験、種類の違う、製造元の違うトラックが隊列走行するという意味では、世界初めての実験ということになります。
トラック物流業界においては、とりわけ運転者不足問題といった課題解決への強いニーズがあるわけであります。トラック隊列走行への社会への期待は、極めて大きいと認識をしております。
そのため、経済産業省としては、平成29年6月に閣議決定されました未来投資戦略2017に基づきまして、移動革命の実現に向けた取り組みの一つとして、2020年の高速道路での後続無人でのトラック隊列走行の実現、早ければ2022年の商用化を目指しているところであります。
今後も技術開発や公道での実証などをしっかりと進めていって、必ず実現をしていきたいと思っています。

【フランスの万博撤退】

Q:万博についてお伺いしたいのですけれども、フランス政府が撤退したとの報道がありますが、この事実関係と今後の大阪の誘致への影響についてお聞かせください。

A:昨日、フランスの誘致委員会会長が、フィリップ首相が2025年国際博覧会への立候補を取り下げる旨の書簡を関係者に送ったことを認めている状況であるということを認識しております。
ただ、一方でフランス政府からまだ正式な発表が行われてないわけでありますので、現時点での日本政府としてのコメントは、控えさせていただきたいと思います。
今後、もしフランス政府から立候補取り下げの正式な発表があったとしても、引き続きロシア、アゼルバイジャンを入れた大阪を含む3都市での激しい誘致競争は続くわけでありまして、開催地決定投票をあと10カ月後に控えているわけでありますが、気を緩めることなく、オールジャパンの体制で、誘致に向けた取り組みに一層拍車をかけてまいりたいと考えております。

【ウレンコ社の買収】

Q:先ほど1番目の質問で、ウレンコの買収の件がありましたが、大臣はそうした事実は承知していらっしゃらないとのお答えがあったわけですが、その意味は、国がJBICを通して交渉ということに入っていないという意味でしょうか。

A:そのような事実は、全く承知していません。少なくとも私は、認知していません。

Q:もう一つ一般論として、国内の再稼動がなかなかおぼつかないスローなペースでありますが、そういうときに、新たにウランの供給先を確保する必要性というのは、いかがお考えでしょうか。

A:今事実としてないわけでありますので、コメントは控えさせていただきたいと思います。

【春闘】

Q:春闘についてお伺いします。
昨日なども盛んに報道されておりました。3%ということで、経団連が言って、ただNHKの各社アンケートによりますと、100社中4社だけしか3%はできないということで、中小企業は大変だし、一般的に言っても企業はなるべくコストを削減したいという中で、この実現に向けて、何がポイントになるか、実際できるのか、このあたりいい手だてを含めまして、大臣のお考えをお聞かせください。

A:アベノミクスの取り組みの成果もあって、賃上げについては、これまで4年連続で、今世紀に入って最も高い水準の賃上げを実現しているわけでありまして、この賃上げと、そしてそれによって消費がしっかり動くという経済の好循環を確実なものとするためにも、この賃上げが5巡目、6巡目と続いていくことが極めて重要だと思っております。特にこの間も景気判断の中で、消費が動き始めているわけであります。
一方で、今後来年には、消費税を上げる予定も入っているわけでありまして、ここでさらに上積みをした、しっかりとした賃上げを行っておくことは、極めて重要だと思っています。
それに加えて、ただ単に全体で率を上げるということに加えて、子育て世代への重点配分ですとか、あるいは中小企業の賃上げ環境の整備といったことを中心に、メリハリのついた賃上げが重要だと考えています。
経済産業省としても、今国会に提出させていただいています予算、税制の中で、賃上げに積極的な企業への税制支援措置を講じるとともに、これまた私も就任以来、下請けなど、中小企業の取引改善に向けた取り組みをずっと続けてきているわけであります。
また、さらに生産性向上に向けたIT投資支援ですとか、そういった税、予算といった面で、あらゆる政策を総動員することで、賃上げをしっかりと後押ししていきたいと考えています。

Q:エンジニアの特に中小企業が問題なのですよ。何か今おっしゃった中で手応え、実際にこういう成果が出ているという具体的な例はございますか。

A:下請け取引条件の改善というのは、かなりしつこく取り組んでおりますし、下請けGメンが回って、現場の状況などを聞いて、それをまた大企業にフィードバックするということも繰り返した結果、例えば賃上げの状況をしっかり確認が行われるようになっているとか、あるいは今まで負担していた手形の割引料、こういった負担がなくなってきているとか、そういった面で中小企業の経営もかなりいい側面が出ていますから、それをぜひ中小企業の経営者の皆さんに賃上げにつなげていただくということが大切だと思っています。

【iPSの論文不正】

Q:京都大学のiPSの論文不正の問題が発覚しました。今後、医療分野の技術面でもイノベーションが大きく期待される分野だと思いますが、今回のことについて、大臣は何か受け止めがあればお願いします。

A:ちょっと私の所管ではないわけですけれども、ああいうことが起こらないように再発防止策、研究ノートの提出を受けていたのだけれども、そのチェックが甘かったということをおっしゃっていましたから、そういう再発防止策も含めて、山中伸弥先生のもとで、しっかり京都大学として取り組んでいただきたいと思っています。

以上

最終更新日:2018年1月24日
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