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12月の建設業活動指数は2か月ぶりの低下、内訳5事業すべてが低下、第4四半期も2期連続の低下と弱含みの動きが継続。他方、平成29年通年の建設業活動は前年比4.0%と大幅な上昇。 2018年2月21日

建設業活動指数は、平成29年5月に121.1と、今基準内(平成20年~)最高の指数値を記録しました。

ところが、昨年11月の建設業活動指数では、前月比こそプラスとはなりましたが、8月以降の動きは総じて停滞しており、ここ3か月は指数値も113台後半から114台前半と、ピーク期と比べ大きく低下するなど、弱含みで推移していました。

では、このところの動きに弱さがみられる建設業活動の、平成29年12月の動きはどうだったのでしょうか。

2か月ぶりに前月比低下、先月の上昇分を打ち消す低下幅

平成29年12月の建設業活動は、前月比マイナス0.4%と2か月ぶりの低下、指数値は113.7となりました。この12月の前月比低下幅は、先月11月の前月比0.3%の上昇分を上回るものでした。このため11月にかろうじて復帰した114台の指数水準を再び割り込む形となりました。

平成29年第4四半期(10~12月期)の建設業活動も、前期比マイナス2.6%と2期連続で2%を超える大きな低下幅となりました。指数値も113.9と12月単月と同様に114台を僅かに割り込みました。

12月は内訳5事業すべてが前月比低下、公共工事活動の動きの弱さが継続

12月の建設業活動は、民間発注工事の活動が前月比マイナス0.2%と3か月ぶりの低下、国や地方公共団体等の発注する公共工事の活動が前月比マイナス0.7%と2か月ぶりの低下と、民・官ともに前月比低下で、低下方向への影響度(寄与度)もほぼ同等でした。

内訳5事業でも、民間発注の3事業、公共工事2事業のすべてが低下でした。

民間発注工事では、民間・土木が前月比マイナス1.4%と2か月ぶりの前月比低下で、最近5か月間で4度の低下と低調な推移ですが、指数水準では、建設業活動全般が大きく水準を上昇させる前の平成29年3月の水準と比較すると、その差はプラス12ポイント以上と依然として「大きな貯金」があります。

民間・建築のうち、住宅建築が前月比マイナス0.5%と2か月連続の低下、非住宅(工場や倉庫など)建築が前月比マイナス0.4%と3か月ぶりの低下と、いずれも低下となりました。

ただ、平成29年3月の水準と比較すると、双方とも12月の指数値の方が高くなっています。特に、非住宅建築では平成29年6月が現行基準の指数(平成20年1月~)の最高位であることを踏まえれば、高位安定の活動が続いている状況にあると言えます。

他方、公共事業活動全体は、先月11月の横ばいを含め5か月間プラスなしと指数水準は停滞しており、平成29年3月よりも低い水準にまで下降しています。

内訳でも、公共・建築が前月比マイナス1.1%と2か月ぶりの低下、公共・土木は前月比マイナス0.2%と5か月連続の低下となり、このところの公共事業活動は、総じて鈍い動きが継続しています。

平成29年通年の建設業活動は前年比大幅上昇、民間企業設備投資が活発

平成29年通年の建設業活動は、前年比4.0%と2年連続の上昇、指数値も115.3と一気に115台を突破し、平成28年に記録した今基準内最高値を大幅に更新しました。

民間発注工事の活動が前年比7.0%と3年連続の上昇でした。この活動は、昨年も前年比6%を超える大幅上昇でしたので、2年連続で建設業活動全体を上昇させた原動力となりました。一方、公共工事活動は前年比マイナス0.5%と3年連続の低下と、明暗が分かれました。

前年比上昇となった民間発注工事では、民間・住宅が前年比2.3%と2年連続の上昇、民間・非住宅が前年比12.3%と3年連続の上昇、民間・土木が前年比11.7%と5年連続の上昇と、内訳3事業すべてが連続上昇、特に非住宅建築や土木工事と言った、いわば民間の企業設備投資関連工事が2桁台の前年比大幅上昇をみせ絶好調でした。

他方、前年比低下となった公共工事では、公共・建築が前年比マイナス6.5%と2年連続の低下、公共・土木が前年比0.7%と3年ぶりの上昇と相反する動きとなりました。公共・建築の不調が公共工事全体を低下方向に導いた模様です。

昨年末の月単位や四半期単位の建設業活動は、総じて弱含みで推移しています。

ただ、平成29年通年でみれば、年度明けの29年4月からの4か月間の全般的な好調な動きが影響し、前年比は大幅なプラスとなりました。それほどまでに年度明け当初の勢いは力強いものだった、と言うことになります。

12月の建設業活動は広い範囲で弱い動き、勢いの回復は見られず

平成29年12月の建設業活動は、2か月ぶりに前月比低下、内訳事業でも5事業すべてが前月比低下と、幅広い分野にわたり停滞感が見られます。この12月を含めた29年後半の建設業活動の動きを見ても、弱さが全体を覆っているという印象です。

平成29年の建設業活動を振り返ると、水準の低かった第1四半期、一気に水準が上昇した第2四半期、そして年後半の低下と、活動量の偏りが大きく不明瞭さはあります。

上昇の勢いは薄れたとはいえ高水準を維持している民間発注工事への期待はありつつも、公共工事活動の動きが復調に至らないという面もあり、今後の建設業活動の動きには、引き続き注意が必要かと思います。

 

 

 

全産業活動指数 結果概要
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/zenkatu/html/b2010_201712j.html
就活でもない、終活でもない「全活」(全産業活動指数を紹介するムービー)
http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/slide/20170602zenkatu_umekomi.html

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