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2018年7月の全産業活動は前月比横ばい、サービス産業活動が上昇し他の活動の低下分を補う。基調は「緩やかな持ち直しの動き」を継続。 2018年9月21日

7月は前月比横ばい、ここ2か月の動きには強さみられず

2018年7月の全産業活動指数は、前月比横ばい、指数値は105.4となりました。先月6月が1%近い大幅低下で、そこからの前月比横ばいですので、ここ2か月の動きには強さはみられませんでした。

ただ、今年4月、5月は力強い動きで指数値106を超える高い水準で推移した結果、足下の第2四半期値はリーマンショック前の2008年第2四半期以来となる指数値106にまで復帰していました。先月6月の低下には、4月、5月の好調な時期からの反動分が含まれていたと思われます。7月は前月比横ばいに踏みとどまっており、この反動的減少がさらに悪化するということは避けられたようです。

上の図で傾向値(後方3か月移動平均値)の推移をみると、このところの上昇傾向からマイナス方向へ転じましたが、上昇期の増分の半分ほどの位置にとどまっています。このことからも、均してみれば、水準の高い状態は続いていると評価できます。

7月はサービス産業活動が上昇、他の2活動のマイナス分を補う

7月の結果を産業別にみると、鉱工業生産は前月比マイナス0.2%、建設業活動は前月比マイナス0.6%と低下しましたが、サービス産業活動が前月比0.1%の上昇となり、他の2活動のマイナス分を補う形となりました。なお、3活動とも増減幅が小さく、全体の動きに対する3活動の影響度合は、いずれも小さなものでした。

今年7月の荒天などの影響を受けた事業を検証してみると

2018年7月は、サービス産業活動の上昇が全産業活動全体を下支えし、前月比横ばいと、指数水準を維持しました。他方、この7月は荒天(酷暑や豪雨)といった今月固有の特異的な事象がありました。

そこで、このサービス産業活動のなかで今月固有の特異的要素の影響を受けたとみられる事業を検証してみました。方法は、第3次産業活動指数の各公表末端品目(当月推計の品目や季節調整済指数を算出していない品目を除く121系列)を対象に、X12-ARIMAに当月「-1」としたダミー変数を投入し、この変数が有意であるかにより、影響の有無を判別しました。なお、X12-ARIMAへ投入するスパンは2010年1月から2018年7月とし、モデル、事前調整変数は、品目毎に今基準で用いられているものを使用しました。

結果は、下表のとおりとなりました。

今月7月の特異的要素がプラス方向に影響したのは、電気業、他に分類されない広告、コンテンツ配信業務など4事業、マイナス方向に影響したのが、産業機械器具卸売業、ゴルフ場、喫茶店、ゴルフ練習場、鉄道貨物運送業など9事業でした。

このように、荒天など今月7月固有の特異要素の影響は、少なからず多様な事業に影響を与え、その影響は事業により良い影響、悪い影響それぞれのようです。ただ、娯楽関連の対個人サービスにはあまり良い影響はあまりなかったようです。

なお、この検証結果は当該手法による試算であること、また、概ね全国ベースの統計値等から算出された原指数を投入しているため、地域的、あるいは局所的な影響(例えば、今年7月のプロ野球は雨天等のため試合中止が例年よりも多かったのですが、プロサッカーがワールドカップ年のためJリーグ開催日程が6月から7月にずれたという影響もあり、結果プロスポーツ全体としては荒天の影響は相殺されてしまう、など)が、反対方向の特殊要因によって隠れてしまうこともありますので、ご留意ください。

2018年7月の全産業活動の基調は、「緩やかな持ち直しの動き」で据え置き

2018年7月の各指数の基調判断は、サービス産業活動は「持ち直しの動きがみられる」と判断を据え置いていますが、鉱工業生産は「緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」に下方修正しています。建設業活動は、今月も「弱含みの動き」が続いています。

全産業活動全体では、7月単月としては前月比横ばいと、好調だった第2四半期の水準や伸び幅からみると物足りない動きではありますが、指数値はまだ高い位置にあります。また、3か月移動平均によるすう勢も、上昇傾向から低下方向に転じましたが、この低下分のインパクトは好調期の積み増し分からみれば、反動減の範囲内にあります。

これらを踏まえ、今年7月の全産業活動は、「緩やかな持ち直しの動きにある」とし、基調判断を据え置きたいと思います。

 

 

 

全産業活動指数 結果概要
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/zenkatu/html/b2010_201807j.html
就活でもない、終活でもない「全活」
http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/pdf/zenkatsu_line.pdfPDFファイル

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