ERIA(東アジア・ASEAN経済研究センター)
ERIAは、東アジア経済統合推進を目的として、地域の課題分析、政策の立案及び提言を行う新たな国際的な研究機関である。東アジアの持続的成長の実現のためには、エネルギー・環境制約の克服、脆弱な物流インフラやサポーティングインダストリーの整備、人材不足など様々な課題に対して域内各国が一体となって取り組んでいくことが有効であり、グローバル化に伴い国際的な課題が益々顕在化していく中、ASEANを中心にした地域統合に向けた取組を知的に支援していく新たなシンクタンクとして、ERIA構想が提案され、ASENAを始め東アジア各国から歓迎された。
2007年11月の第3回東アジアサミットの議長声明等を受け、2008年6月3日には、ASEAN事務局(ジャカルタ)においてERIA設立総会が開催され、ERIAが正式に設立された。
ERIAは、「東アジア経済統合の推進」、「域内経済発展格差の是正」、「持続的な成長の実現」を主要な政策分野として掲げ、調査分析・政策提言等の知的貢献を通じて、地域一体となった政策的取組を支援していく(第4-5-4図)。具体的には、域内の英知を結集して各種政策研究プロジェクトを立ち上げ、その成果を東アジアサミット等の場を活用して各国首脳・閣僚を含む政策当局者に提言し、政策の実現を促していく。また、途上国の政策研究能力向上を目的としたキャパビル事業や、研究内容の普及と域内の産学官の幅広い関係者の意見交換の促進を目的として、各国において随時シンポジウム・セミナーを実施していくこととなる。
ERIAは、正式設立前の2007年度から、日本貿易振興機構アジア経済研究所(JETRO/IDE)の協力を得て、研究事業、キャパビル事業、シンポジウム事業を先行的に実施した。特に研究事業については、東アジア域内の研究機関のネットワークを活用し、「東アジア経済統合に向けたロードマップ」及び「東アジア地域のエネルギー安全保障」に関するテストランプロジェクトを立ち上げ、政策担当者との意見交換を行いつつ、「東アジア経済大臣会合」や「東アジアエネルギー大臣会合」等、そして「東アジアサミット」への進捗報告・成果報告を行った。キャパビル事業についても、CLMV諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)等の政策担当者及び研究者の研修事業等を実施した。また、東アジア各国においてシンポジウムやセミナーを開催し、2007年8月には東アジア経済大臣会合の開催に合わせてマニラにて「ERIAマニラシンポジウム」を、11月には東アジアサミットの開催に合わせてシンガポールにて「ERIAシンガポールシンポジウム」を、そして2008年3月には「ERIA東京フォーラム」を大規模に開催した。
今後は、ASEAN事務局や各国政府と密接に連携し、また域内外の研究機関等の協力を得て、東アジアが直面する広範多岐にわたる政策群に対して調査分析を行い、処方箋を提示し、政策の実施を支援していく地域の共有機関として成長していくことが期待される。
ERIA : Economic Research Institute for ASEAN and East Asia(ERIAオフィシャルサイト、英語のみ)
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最終更新日:2011年2月9日
