発電用火力設備に係る安全管理検査制度見直し検討会(第2回)-議事要旨
日時:平成28年7月5日(火曜日)14時30分~16時30分
場所:経済産業省別館3階310各省庁共用会議室
出席者
野本主査、青山委員、平田委員、福田委員、望月委員、池田オブザーバ、石田オブザーバ、今木オブザーバ、花岡オブザーバ、濱本オブザーバ、平賀オブザーバ、松永オブザーバ、村松オブザーバ、矢野オブザーバ、脇坂オブザーバ、徳田代理、寺山代理、民間製品認証機関(一般財団法人発電設備技術検査協会 清水認証センター長、橋本製品認証グループリーダー)
議題
- 安全管理検査制度見直しに関する意見交換の概要について
- 民間製品認証制度の概要について
- 安全管理検査制度見直しに向けた制度改正概要(案)について
- その他
議事概要
1. 安全管理検査制度見直しに関する意見交換の概要について
事務局から資料1に基づき、第1回検討会及びそれ以降に実施した意見交換の概要を報告。
2. 民間製品認証制度の概要について
民間製品認証機関から資料2に基づき制度概要を紹介、その後議題1.及び議題2.について質疑。
3. 安全管理検査制度見直しに向けた制度改正概要(案)について
事務局から資料3及び資料4に基づき説明、その後質疑。
制度改正概要(案)の方針につき了承。
その他、委員及びオブザーバからの主な意見
- 高度な運転管理としてIoTやBDの活用が挙げられており、方向性としては良いと思うものの、実際の審査における判断基準や方法についての記述は、まだまだざっくりしているという印象。今後、しっかり詰めていく必要があるのではないか。
- 事故状況について、審査では、事故を起こしたこと自体を評価するのではなく、事故への対応や再発防止対策の状況を確認するという理解でよいか。
- 定期事業者検査の方法の解釈(内規)では、現在エンドースされている民間規格が2つのみだが、その他の規格でも技術的要件に違いがないものは順次、取り入れてもよいのではないか。
- 輸入品に関する取扱いが資料3で示されたが、今後はJAB認定を受けた認証機関の製品のみならず、海外規格品についても技術基準への取り入れを検討してもよいのではないか。
- 資料3の24ページの表の記載など、具体的なケースで説明されている部分があるが、そこの言葉が独り歩きしないようにして欲しい。簡潔に記載した結果と理解しているが、中には、もう少し補足がないと誤解されるような記載もあるように見受けられる。
- 今回は改正法施行まであまり時間がないので、様々な検討を行うのは難しいと思う。よって、来年4月に向けた検討は、本日までに審議した範囲に留め、併行して検討が進められているリスク評価や技術基準の性能規定化に関する議論等の結果をもって、遅滞なく議論していくのがよいと思われる。
- 内規等の改正にあたっては、タイトなスケジュールになると思うが、事業者等の意見も参考にして頂きたい。
- 今回の制度見直しの肝は、「総括資料」と「保安力の向上」にあると理解。この2つがうまく連携するよう、審査項目や基準等を検討頂きたい。もっとも、新技術を評価するための審査基準をどのように規定するかはなかなか難しいと思量。
- 事業者間の技術レベルに差があるので、むやみに審査基準で細かく規定するよりは、柔軟に運用できる規定にした方が好ましいと考える。
- リスクが低下すれば、保険の引き受けに繋がるのではないかといった仮説に誤りはないと思う。一方で、実現が難しいのは、保安の高度化をどのように進めていくか。保険会社の立場から見ると、日本の事業者は、これまで国の規制に従う形でリスクマネジメントしてきたので、民間自主保安という流れを作っていくのはなかなか難しいのではないかと思っている。
- 設置者としては、これまで、規制がないと動かない部分はあったものの、今回の制度改正で実効性のあるインセンティブが与えられることで、保安の高度化に向けて自ら主体的に取り組んでいけるのではないかと思っている。
4. その他
事務局から次回開催に向けた今後の事務連絡を説明。
以上
関連リンク
お問合せ先
商務情報政策局 商務流通保安グループ 電力安全課
電話:03-3501-1742
FAX:03-3580-8486
最終更新日:2016年7月7日