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航空機産業戦略研究会(第1回)‐議事要旨
日時:平成28年5月12日(木曜日)16時00分~18時00分
場所:経済産業省別館1階103共用会議室
出席者
- 出席委員
- 赤坂委員、新井委員、安藤委員、粕谷委員、神谷委員、鯨井委員、小山委員、齋藤委員、識名委員、鈴木委員長、田岡委員、高木委員、仲委員、永野委員、並木委員、西村委員、満倉委員
- 委員名簿
- 赤坂 祐二 日本航空株式会社常務執行役員整備本部長
- 新井 昭文 多摩川精機販売株式会社代表取締役社長
- 安藤 修 株式会社島津製作所専務執行役員
- 粕谷 寿久 株式会社ジャムコ取締役常務執行役員
- 神谷 英則 東京航空計器株式会社常務取締役航空宇宙営業本部長
- 鯨井 洋一 三菱重工業株式会社副社長執行役員交通・輸送ドメイン長
- 小山 秀市 トヨタ紡織株式会社取締役副社長
- 齋藤 圭介 KYB株式会社取締役専務執行役員
- 識名 朝春 株式会社IHI常務執行役員航空宇宙事業本部長
- 鈴木 真二 東京大学大学院工学系研究科教授
- 田岡 良夫 住友精密工業株式会社専務取締役
- 高木 憲優 ナブテスコ株式会社執行役員航空宇宙カンパニー副社長
- 仲 眞司 シンフォニアテクノロジー株式会社常務執行役員
- 永野 尚 富士重工業株式会社専務執行役員航空宇宙カンパニープレジデント
- 並木 祐之 川崎重工業株式会社常務執行役員航空宇宙カンパニープレジデント
- 西村 稔 横河電機株式会社執行役員航空宇宙・特機事業部長
- 満倉 達彦 全日本空輸株式会社取締役執行役員整備センター長
議題
航空機産業の現状と課題について
議事概要
航空機産業の現状と課題について審議。委員から出された主な意見は以下のとおり。
航空機産業における課題等について
- 日本と協業するメリットやOEMメーカーを補えるようなポイントを海外にアピールしていくことが重要。
- 装備品の分野では、各部品の多機能化あるいは統合化が進んでおり、OEMメーカーではなくTier1が設計を行っており、OEMメーカーやユーザーであるエアラインが寡占化した装備品Tier1メーカーに拘束されている状況にある。装備品Tier1という切り口でのアプローチが日本の航空機産業を変える1つの方策であり、チャンスがあるのではないか。
- 日本のQCDの力に、地の利を活かせば、アジア市場も取っていけるのではないか。
- 欧米の装備品メーカーは非常に巨大。世界で事業を行うためには技術力で優位性をもつことが不可欠。また、自動化や生産技術の革新により品質を維持しつつ、コスト競争力の強化を行うことが必要。
- 部品のインターフェース統一や、カイゼンの反映方法、所要の安全性に見合った標準設定など、自動車産業でできていることを航空機でどう実現するか。
- 米国の認証規格制度は、どうすれば安全であることを証明できるかという知恵を国ではなく実際に航空機を作る人達が出し合っているもの。我が国でも認証の規格を産学官一緒になって作るような体制が必要。
- 我が国でも米国のDER制度のような制度を持っておく必要がある。
- 現状、国内のサプライチェーンはまだ貧弱であり、その強化は必要。一方で、グローバルなサプライチェーン構築も考える必要がある。
- 独自の設計や材料のデータベースを構築し、海外を含めた認証機関に対する認証取得能力の強化が必須。そのためにも、日本製の航空機によるFTBや試験実証基盤の整備が必要。
- 大学、研究機関や職業教育機関、企業が連携した人材育成が必要。
- 企業一社では対応しきれない課題に対して、共通の受け皿になるような主体を設定することも必要ではないか。
- 航空の世界は他の産業分野に比べ国の役割が非常に大きい。研究開発に長い期間や費用を要する事業には継続的な助成が必要。航空機部門は小さく回収に長期間を要するため、生産システムへの投資に社内の理解が得られにくい。
関連リンク
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最終更新日:2016年5月26日