経済産業省
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82MPa水素スタンドの技術基準に関する意見聴取会(第1回)‐議事要旨

日時:平成24年9月20日(木曜日)14時~16時
場所:経済産業省 別館10階1036号会議室

出席者

委員
吉川委員(進行役)、竹花委員、鶴田委員、堀口委員
技術基準評価実施機関
高圧ガス保安協会
長沼保安業務課長、小山田技術企画課長、井口氏
事務局
高圧ガス保安室
川原室長、樋口補佐、香川補佐、中野係長、名倉係長

議題

  1. 82MPa水素スタンドの技術基準における安全対策について
  2. その他

議事概要

1. 82MPa水素スタンドの技術基準に関する意見聴取会の設置について

特段の意見はなかった。

2. 82MPa水素スタンドの技術基準に関する意見聴取会の公開について

委員
資料の公開の範囲は本意見聴取会で決定されるのか。
事務局
→資料は原則公開であるが、非公開の判断基準に該当するものであれば、非公開とすることは可能である。公開の範囲については、事務局の判断とさせていただきたい。

なお、公開の範囲について事務局の判断とする旨について、意見はなかった。

3. 82MPa水素スタンドの技術基準作成プロセスについて

特段の意見はなかった。

4. 82MPa水素スタンドの技術基準(案)について

委員
使用材料の温度範囲の規定について、温度範囲が拡大できるという新たな知見が得られているが、最新の知見を例示基準に反映することはできないのか。
事務局
→根拠となるデータが検討されている委員会にて認められれば、最終的な報告書の提出を待たずとも、例示基準への取り込みを検討したい。
委員
水素の圧力が高いことから、液のような挙動を示し温度分布が生じている可能性がある。代表点の温度を測定することにより管理しているが、問題ないか。
事務局
→配管口径が小さいため温度分布が生じている可能性は低いが、確認して回答したい。
委員
過去、逆止弁が関連した事故が発生しているが、逆止弁が機能をしなくなった場合を把握することはできるのか。
事務局
→水素スタンドでは高純度の水素を使用しており、逆止弁の動作不良の原因となる汚れによる詰まりや、固着といった現象が生じる可能性は低い。また、メタルタッチの逆止弁の使用等、設計上の配慮が行われている。
委員
水素の透過によって計器にトラブルが生じた事例がある。水素スタンドは、一部の計装機器が故障したことによりプロセス全体の把握ができなくなるような事態にはならないよう設計されているのか。
事務局
→水素スタンドは高圧の水素を取り扱うが、水素を蓄圧し、払い出すという設備であり、反応を行うような複雑なプロセスではないため、一部の計装機器が故障したことによって、全体のコントロールを喪失することは考えづらい。
委員
燃料電池自動車が水素スタンドに入ってくる場合、水素スタンドにおける水素保有量が一時的に多くなるため、配慮が必要ではないか。
委員
ガソリンスタンドにおける最悪のケースとして、ローリの荷役時にホースを接続せずにバルブを開放し、ローリ一台分の油が漏えいし火災になった事例がある。
委員
散水設備について、一様に散水ができない場合は考えられないのか。
事務局
→散水設備については保安検査等において作動状況を定期的に確認しているが、なんらかのトラブルによって、散水が一様にできなかった場合は、一部が冷却され、一部が加熱されるという現象が起こる可能性はある。

5. 82MPa水素スタンドの技術基準に関するシビアアシデントへの対応について

委員
シビアアクシデントを想定した場合、全ての事象に対してハード面で対応するというのは困難である。作業員がどのような対応をするかということをしっかりと教育・訓練を行うことが重要である。
委員
ハード的な対応、ソフト的な対応が考えられるが、その仕分けを行うこと必要があるのではないか。
事務局
→全ての事象にハードで対応するのは困難であり、ソフト的な対応については危害予防規程などで定められているが、行政、事業者の立場でできることをそれぞれ対応していくことが重要であると考えている。
委員
圧力が異常な状態となったとき、安全弁が作動するとのことだが、散水機能が低下し、温度が上昇に伴い材料強度が低下した場合には蓄圧器の破裂する可能性もあるのではないか。
委員
圧縮機が負圧となり空気を吸込み、爆発性混合気体を生成する可能性はないのか。
技術基準実施評価機関
→圧縮機の圧力が負圧となるおそれが生じた場合には、自動停止措置を行うことが、省令及び例示基準で要求されている。
委員
高圧バンク、低圧バンクがあるが、低圧側に高圧側が漏れこんで、容器が破裂するということに対して考慮した設計は実施されていることを確認してほしい。
事務局
ソフト対応として、現存するスタンドにおいても、危害予防規定に基づいて、非常時のマニュアルを作成し、保安教育や防災訓練を実施している。非常時のマニュアルについては、業界で共通的なひな形の作成について検討を開始しようとしている。
委員
給ガス中の車両が、火災により、あぶられる可能性はないのか。
事務局
→車両の停止位置は、防火壁の外側であり、過流防止弁等の下流側であることから、過流防止弁等が正常に作動し、水素が遮断されれば長時間火炎にあぶられることはないと考えられる。
委員
車載用の複合容器の火炎暴露試験で、安全弁が作動したが、ガス放出中に容器が破裂した試験結果あるが、容器が破裂しないように設計することが必要である。
委員
これまでの意見を踏まえて、意見の整理を行うため、再度意見聴取会を開催することとしてはどうか。
事務局
→次回については、9/28日(金)に開催することとし、ご意見に対する整理を行うこととしたい。 

お問合せ先

商務流通保安グループ 高圧ガス保安室
電話:03-3501-1706
FAX:03-3501-2357

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最終更新日:2012年10月5日
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