原子力被災地におけるアートによるまちづくりの未来について、一緒に考えませんか?

ハマカルアートプロジェクト2024事務局(運営:株式会社Wasshoi Lab)と経済産業省は、2025年 2月11日(火・祝)に東京都中央区京橋のCity Lab Tokyoにてトークイベント「福島でアートを映し出す」を開催します。
1.ハマカルアートプロジェクトとは?
ハマカルアートプロジェクトは、福島県の浜通りを中心とした12市町村*において、アーティストが一定期間滞在し地域の方々と共にアート活動を行い、地域内外の方々との対話や交流、新たな魅力を生み出すことを目的に始まった滞在型のアートプロジェクトです。経済産業省による補助事業として昨年度から始まり、アーティストによる事業を募集する滞在制作型と、学生の活動を中心とした事業を募集する学生制作型を設け、今年度で2年目を迎えます。
※12市町村:東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い避難指示等の対象となった福島県田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村および飯舘村の全12市町村を指します。
背景
東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所の事故により、12市町村含め福島県の人々の暮らしやつながりは大きな影響を受けました。12市町村では広範囲にわたって避難指示が発令され、それらの地域で暮らす住民の方々はそれまでとは一変した生活を余儀なくされました。
本事業では文化・芸術といった人々の創造性や表現力に着目し、芸術家が一定期間地域に滞在することで得られる体験(住民との交流や、当該地域に伝承されてきた歴史、伝統、生活、文化などのよさをあらためて知ることなど)を、創造的活動につなげることで、当該地域の新たな価値や地域内外の人々の対話や交流を生み出すことが目的です。
将来的にはそれらの営みが地域内の人々のつながり、創造性や革新性となり、地域の暮らしのケアや活力、産業・経済を牽引する原動力となる状態の実現を目指します。
2.トークテーマ
ゲストに東北で活躍する美術家の藤 浩志氏をお招きし、ハマカルアートプロジェクト2024に参画した若手映像監督の板橋 基之氏(株式会社ベーシックシネマ)、松本 卓也氏(合同会社シネマ健康会)、永田 琴氏(株式会社キネマ旬報企画)らと共に、東日本大震災による原子力災害を経験した福島県浜通りを中心とした12の市町村において、なぜ今アートが求められているのか、アートはまちづくりに対して何をもたらすのか、原子力被災地におけるアートは今後どのような発展を迎えるのかをテーマに議論を交わします。
震災から14年が経とうとしている今、私たちと共に改めて福島について考え、思いを巡らせていただく機会となれば幸いです。
トークセッション後は、会場にて登壇者と来場者の交流の場もご用意しておりますので、ぜひご参加ください!
3.イベント概要
開催日時
2025年2月11日(火・祝)12時45分〜14時45分
開場 12時30分
トークイベント開始 12時45分
トークイベント終了・懇親会開始 14時45分頃
懇親会終了 16時30分頃
開催場所
City Lab Tokyo(https://citylabtokyo.jp/#access)
東京都中央区京橋3丁目1-1 東京スクエアガーデン6階
東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口直結
※オンライン(YouTube配信)あり
※オンライン参加の場合も要申込
参加費
無料(懇親会も無料)
申込み
Peatix(Webサイト)での事前申込みが必要です。
申込みページ:https://hamacul2024talk3.peatix.com/
4.トークセッション登壇者(順不同)
藤 浩志 氏(ゲストスピーカー)
美術家・ディレクター
鹿児島生まれ。京都市立芸術大学在学中演劇に没頭した後、公共空間での表現を模索。同大学院修了後パプアニューギニア国立芸術学校に勤務し原初表現と人類学とヤセ犬に出会う。バブル崩壊期の土地再開発業者・都市計画事務所勤務を経て土地と都市と人間の欲望を学ぶ。
給料一ヶ月分のお米から始まる「お米のカエル物語」、不用品を活用した「101匹のヤセ犬」「Vinyl Plastics Connection」「Kaekko」「Jurassic Plastic」等、全国各地で美術表現多数。十和田市現代美術館館長を経て秋田公立美術大学教授。
板橋 基之 氏(映画『そこにあるべきものたち』福島浜通り縦断上映会)
映画監督・脚本家
株式会社ベーシックシネマ代表。フリーのディレクターとして、映画、ドキュメンタリー、広告映像などを企画・演出する傍ら映画を撮り続けている。
松本 卓也 氏(福島県12市町村ロケ映画プロジェクト川内村編 ~映画制作&ワークショップ~)
演者・映画監督・脚本家
シネマ健康会代表。お笑い芸人として活動の後、独学で映画制作の道へと進む。オリジナリティ溢れる映画は数多くの映画祭で受賞。
永田 琴 氏(福島浜通りシネマプロジェクト2024)
映画監督
2004年『恋文日和』で劇場公開デビューした後、映画、ドラマ、小説等幅広い分野で活躍。2025年秋、最新映画が公開予定。経済産業省 大臣官房福島復興推進グループ 福島芸術文化推進室
※2022年7月、経済産業省の若手有志職員により「福島浜通り映像・芸術文化プロジェクト」立ち上げ。2023年度より、「福島芸術文化推進室」を設置し、活動をより本格化。映画・音楽・美術等多岐にわたる分野でプロジェクトを推進。
現在、補助事業として、ハマカルアートプロジェクト事業に加え、12市町村における関係人口の増加や自立的な活動の創出と継続を目的として、アートを交えた商品開発やイベント等を支援する事業(通称「ハマコネ 」)を実施。
稲村 太郎 氏(モデレーター)
プログラム・ディレクター
2011年から公益財団法人セゾン文化財団のアーティスト・イン・レジデンス事業を担当し、舞台芸術に関わる数多くのアーティストやアーツ・マネジャーの滞在の支援を行う。近年では、メルボルン郊外に拠点を置くフッツクレイ・コミュニティ・アーツと先住民のアーティストの文化交流事業を手掛ける。2022年から現職。
共著『アーティスト・イン・レジデンス:まち・人・アートをつなぐポテンシャル』(美学出版、2023)
5.ハマカルアートプロジェクト2024の実施状況
滞在制作型と学生制作型を合わせ、18 のプロジェクトが 12 市町村を中心に実施されています。
各プロジェクトの詳細や最新の活動状況につきましては、ハマカルアートプロジェクト 2024 の公式
Web サイトおよび公式 Instagram をご覧ください。
公式HP:https://hamacul-project.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/hamacul_art_project/
お問合せ先
6.内容に関するお問い合わせ
福島復興推進グループ 福島芸術文化推進室
担当者:北村 電話:03-3501-6095(直通)
最終更新日:2025年1月23日