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国際的な廃炉研究開発拠点形成に向けた取り組み
国際的な廃炉研究開発拠点
福島第一原発の廃炉・汚染水対策などを進めるために必要な燃料デブリ取り出し装置などの遠隔操作機器の開発・実証や、放射性廃棄物・燃料デブリなどの研究・分析を行う国際的な廃炉研究開発拠点(楢葉遠隔技術開発センター、大熊分析・研究センター)の整備を進めています。これらの研究開発拠点は、福島イノベーション・コースト構想の一翼を担う施設であり、中長期にわたる福島第一原発の廃炉・汚染水対策を進めるとともに、地元における廃炉産業の集積を目指し、国内外の英知を結集した研究開発と人材育成を進めていきます。
JAEA「楢葉遠隔技術開発センター(NARREC)」(楢葉町)
※NARREC(NARaha center for REmote Control technology development)
- 福島第一原発の廃炉・汚染水対策などを進めるためのロボット等遠隔操作技術の研究開発拠点として、2015年に開所し、2016年4月に本格運用を開始しています。
- 今後、世界初の気中・横アクセスによる燃料デブリ取り出しに向けた本格的な実規模模擬試験や訓練が、実規模試験エリアやバーチャルリアリティシステムを活用して実施される予定です。
- これまでも、汚染水対策の1つである建屋内滞留水処理完了に向けた遠隔操作型調査装置の試験等がNARRECで行われ、その後の高温焼却炉建屋地下階の調査の結果、地下階に存在するゼオライト土嚢の損傷の程度が大きいことや表面線量が最大約4,000mSv/hであることなどが確認されるなど成果を挙げています。
- また、NARRECは毎年開催される廃炉創造ロボコンの会場にもなっており、2022年12月に開催した第7回廃炉創造ロボコンでは、高等専門学校を中心に14チームが参加し、遠隔高所除染を想定したロボットを製作して競技に挑みました。
- なお、国内外から年間約4千人~5千人の方がNARRECに視察のために訪問しており、2023年4月末までにのべ25,310人が視察に訪れています。NARRECでは、楢葉町の復興に貢献できるよう、施設の視察者・利用者に対して、楢葉町と連携して、地元の宿泊・交通・飲食施設の利用・紹介を行っています。

出典:JAEA HP
楢葉遠隔技術開発センターの取組状況

JAEA「大熊分析・研究センター」(大熊町)
- 福島第一原発の事故によって発生した放射性廃棄物や燃料デブリ等の分析・研究を行う研究開発拠点です。
- 施設管理棟、第1棟、第2棟及びサテライトオフィス(仮称)※1で構成されています。
- 施設管理棟は2018年3月に開所。遠隔操作装置の操作訓練、分析マニュアルの整備等を実施中。
- 第1棟は2022年6月に竣工。2022年10月に分析作業開始。低・中線量のガレキ類等の分析に加え、ALPS処理水の第三者分析も実施。
- 第2棟は2026年度以降に竣工予定。燃料デブリ等の分析を実施予定。
出典:JAEA作成資料を一部加工
※1:サテライトオフィス(仮称)は大熊町大野駅周辺に設置予定。
※2:特定原子力施設の一部として東京電力ホールディングスが実施計画申請し保安を統括。
JAEAが設計・建設、運営(分析実務及び換排気等の施設運転)を担当。
大熊分析・研究センター
お問合せ先
資源エネルギー庁 原子力発電所事故収束対応室
電話:03-3580-3051
FAX:03-3580-8542
最終更新日:2023年6月12日