政府原子力災害現地対策本部ニュースレター(第3号)
平成23年4月7日
政府原子力災害現地対策本部
東日本大震災、東京電力株式会社福島第1・第2原子力発電所事故のために、現在避難・退避されている皆様には、大変な御不便・御心配をおかけしております。
なかなか十分な情報が伝わらない中、皆様の安全・安心を少しでも向上していただけるよう、このニュースレターをお配りさせていただいております。日々の生活の中で、原子力発電所事故に関連するわかりにくい問題を取り上げて、できるだけわかりやすく整理するようこころがけております。
今回は、「水道水」について整理させていただきました。御参考にしていただければ幸いです。
水道水に含まれる放射性物質の「指標」って何ですか?
飲料水の放射線濃度については、以下のとおり指標を設定して、これを上回る場合、摂取制限を呼びかけております。
指標値を超える水道水を一時的に飲んだとしても、健康に影響が生じる可能性はとても低いので、過剰に心配する必要はありません。
ほかに飲み水が確保できない場合には、乳児も含め、飲んでいただいても大丈夫です(脱水症状の方が問題です)。
*「ベクレル」というのは、水などの中に含まれている放射性物質の強さの単位です。数字が大きいほどたくさん放射線が出ます。
福島県の水道水は大丈夫ですか?
福島県内では、一時7つの市町村の水道水がこの指標を超えたため、飲用を控えるようご案内していましたが、4月6日現在、上記指標を下回ったことから、飯舘村における乳児の制限を除きすべて解除されました。
なお、飯舘村では、指標は下回りましたが、念のため、乳児による飲用は控えるよう、継続して広報しています(乳児向けに、村がペットボトルの配布を行っています)。
どのように検査していますか?
政府の原子力対策本部が、県内の水道水を概ね1週間に1回以上検査しています。指標を超過した場合は、以降、原則として、毎日検査します。国、県及び市町村が連携して、放射性物質の検査を行い、速やかに公表してまいります。
*水道水の検査は、蛇口の水を採取して実施しています。
具体的にどう制限するのですか?
直近3日分の検査結果の平均値が指標を上回った場合、あるいは1回の結果で指標を著しく上回った場合、厚生労働省が、市町村などの水道事業者に対し、摂取制限の要請を行います。要請が出ると、県や市町村などは、ただちに皆様にお知らせします。
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