南カリフォルニア大学 マーシャルビジネススクール(MBA)留学
末政 憲司(2012年入省)

日本が世界で通用するため、徹底的に考える日々。

日本の将来を明るくしたい。そのために社会課題を解決したい。入省前からその想いは変わりません。しかし、経済産業省の一員である以上、想いを実行に移し、社会を「本気」で動かす必要があります。仕組みだけを作っても、企業や産業が自分事で動かなければ、社会は1ミリも動きません。

私はこれまで法令に関する経験が長く、特に産業競争力強化法には制定から改正まで携わってきました。その後、この法律に基づいて創設された産業革新投資機構に出向する機会を得ました。そこでは、ファンドを通じて企業や産業が「本気」で動くエクイティファイナンスの現場を目の当たりにし、リスクマネー供給のエコシステム全体の政策課題に加え、それぞれの企業や産業が抱える生々しい課題もよりクリアに見えるようになりました。

仕組みから現場へ、現場から仕組みへ。時代に適したより良い経済産業政策を立案していくためには、企業や産業の行動原理をより深く理解する必要があると考え、現在、ロサンゼルスの地でMBAを取得中です。米国西海岸のビジネスのスピードを肌で感じながら、世界中から集まったクラスメートと日々議論する中で、より厳しさを増すグローバルビジネス環境において日本の技術やサービス、ビジネスモデルはどう戦っていくか、そのために必要な仕組みとは何か、徹底的に考える日々が続いています。帰国後、この学びを着実に政策立案に活かし、これまで培ってきた知識・経験・ネットワークを総動員しながら、社会を「本気」で動かしていきたいと考えています。

最終更新日:2023年9月1日