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【60秒解説】 映画を楽しめない6億人のために
東京国際映画祭が10月22日~31日にかけて開催されました。豪華ゲストがレッドカーペットを歩く姿やグランプリ作品ばかりが注目されがちですが、“映画の未来”と題してバリアフリー映画が上映されていたことをご存知でしょうか?
- 家族や友達と一緒に見たい
- 目や耳が不自由な方は、特別な字幕や副音声を付けた映画でないと楽しめません。しかし、対応している映画館も少なく、また、なによりも家族や友達と一緒に見ることができない、という不便さがあったのです。
- 自分だけの字幕、自分だけの副音声
- そこで、今回の映画祭では、メガネ型端末とスマホを使って、ひとりひとりの状況に対応できるアプリを使用した上映会をひらきました。耳が聞こえない人には、メガネ型端末に字幕を表示。また、目が見えない人は、イヤホンで映画の内容を副音声で聞くことができます。そして、字幕・副音声のタイミングが映画とずれてしまわないようにもなっています。このシステムを開発したのは、日本の企業とNPO法人。これなら、映画館で、みんなと一緒に笑い、泣き、感動を共有できるのです。
- いつまでも映画を楽しむために
- 日本における視聴覚障害者は64万人。世界では6億5000万人とも言われています。そして、誰しもいつかは年をとります。目が見えづらくなり、耳も聞こえなくなったとしても、映画をいつまでも楽しみたいですよね。経済産業省としても、映画産業の活性化とともに、新しい技術でみんなが映画を楽しめるよう取り組んでいます。
最終更新日:2015年11月11日