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【60秒解説】 日本のロケットは●●●がダントツ

ロケット打上の写真
©MHI/JAXA

11月24日15時50分、日本のH-ⅡAロケットが、カナダTelesat社の通信衛星を載せて、種子島の青空へ飛び立ちました。打上は無事に成功し、地球をまわる軌道に衛星をのせることができました。

時間を守るのが大事

実は、ロケットは、ただ宇宙に打ち上げるだけではなく、予定時刻に打ち上げることが重要なのです。特に、金星などの惑星の探査や、国際宇宙ステーションとのドッキングでは、ロケット打上のタイミングがシビアとなります。惑星や宇宙ステーションは、地球から見て時々刻々と位置を変えているので、一度タイミングを逃してしまうと、次のタイミングがめぐってくるのは数か月後、ということもあるのです。

日本のオンタイム率はダントツ

今回の成功で、日本のオンタイム打上率は94.1%。アメリカやヨーロッパが75%以下なので、日本がダントツです。日本のものづくり技術や、用意周到な準備に支えられた「時間を守るロケット」が、世界から信頼されつつあります。打上成功率自体も97.1%と、世界トップクラスです。

ロケットの打上成功率の表。打ち上げた国、ロケットの名称、成功率(成功数/打上数)、

世界の宇宙市場をねらえ

経済産業省は、内閣府や文部科学省とも協力しながら、宇宙市場の獲得に努めています。地道な取組ですが、準備時に衛星メーカーの外国人技術者がクレーンの操作をできるようにするなど、顧客企業の要望にあわせた規制緩和も実現しています。 今後、世界の宇宙利用開発が進むにつれて、受注競争の激化が予想されます。今後10年間で、新興国がこれまでの4倍もの衛星を打上げるとの計画もあります。日本が競争を勝ち抜いていけるよう、政府も後押ししながら取り組みます。

最終更新日:2015年12月14日
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