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【60秒解説】 市場が選ぶホワイト企業
ブラック企業やホワイト企業という呼び名は、就職活動のキーワードだけではなく、いまや日本経済の重要な課題のひとつとなっています。
- 投資すれば3倍のリターンも
- 「利益を追い求める経営者が、社員に過酷な労働を強いる」というのがブラック企業の典型パターンですね。しかし、逆に、健康に配慮した働き方に変えたり、個別に健康指導したりする企業のほうが、実は収益が高いという研究があります。社内の士気が上がって現場の成績があがるのはもちろんのこと、企業が負担する社員の医療費もトータルで減るという効果もあるのです。海外の企業では、社員の健康に投資した1ドルが、3ドルになって返ってきた、と発表している例もあります。
- 市場からも高い評価
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こうした経営に積極的に取り組んでいる企業は、「健康経営銘柄」として公表されており、株式市場でも高い注目を浴びています。昨年は22企業が選ばれました。先日も第2弾として25企業が選ばれています。皆さんのまわりで、ここにあがっている企業で働いている人はいるでしょうか。そして、その人たちはイキイキ働いていますか?
この銘柄リストは上場企業だけですが、全国各地の中小企業も取り組みやすいよう、わかりやすいハンドブックを作っています。多くの企業に、経営の参考にしていただければと思っています。 - 個人も、経済も健康に!
- 年々増え続ける社会保障費や、過酷な労働環境の改善については、制度面で関係省庁が取り組んでいます。これに加えて、個人や企業経営が長い目で見て健康に頑張ることができれば、日本経済全体も健康になっていくのではないでしょうか。
最終更新日:2016年1月22日