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【60秒解説】 1か月充電要らずのスマホへ

手に持ったスマホの写真

以前、国の研究開発を企業に応用している例をご紹介しました。そのなかで大きな役割を果たしているのが、産業技術総合研究所(産総研)です。

待機電力ゼロへの挑戦
産総研では、ITやバイオなど幅広く研究していますが、一例をあげると、究極の省エネIT機器を実現するための技術開発があります。最近のスマホは機能が向上している反面、充電の持ちはそんなに長くなっていませんよね。電源を入れている間はどうしても待機電力がかかってしまうため、充電池の消耗が早いのです。
ノーベル賞級の技術
待機電力ゼロを実現する基礎理論が発見されたのは150年以上も前の1857年。その後、2007年にはフランスとドイツの研究者がノーベル賞を受賞しています。産総研はこれをさらに進め、ハードディスクの高密度化につなげました。メモリ分野での実用化も、もうすぐです。1回の充電で1か月使えるスマホも、夢ではないかもしれません。
国が開発する理由は?
新しい技術を量産化につなげるには多大なコストがかかり、企業一社が取り組むにはリスクが高いのです。また、大学は新しい原理を発見することが一番の目的なので、産業面での応用がやや弱いという面もあります。大学の「基礎研究」と、企業の「事業化」をうまくつなげて橋渡しするのが、産総研の役割です。
産総研では、複数の企業が一緒に研究することも珍しくありません。事業化したあとは激しく競争している企業同士でも、夢の技術を実現する時には産総研を中心にして手を組んで開発するほうが合理的なのです。
これまでにも、炭素繊維や、強力な磁石などを実用化してきた産総研。茨城県つくば市の研究本部と全国9か所のセンターで、総勢9,000人が日本の未来に向けて日々研究しています。
最終更新日:2016年2月3日
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