Tweet
【60秒解説】IoTで変革が迫られる、ものづくり
IoT(モノのインターネット)が進み、第4次産業革命が起きつつありますが、日本のものづくり産業は、どのように変わっていくのでしょうか。
IoTをどう活用しているか
冒頭のレーダーチャートは、今年の「ものづくり白書」で分析した、日本企業のIoTの活用状況です。円の外側に向かうほど、活用している企業が多いことを示しており、どのような業務分野で活用されているかを比較しています。
設計段階では活用しているが
レーダーチャートの右上は、3Dシミュレータの活用状況です。緑色の線は、従業員300人以上の中堅・大企業を示していますが、製品の設計段階で、3Dモデルで仮想的に試作・設計している企業は、すでに4割を超えています。
しかし、量産ラインを3Dシミュレータで事前に設計している企業は3割以下にとどまります。また、モデルごとの受発注数などに応じて、リアルタイムで生産ラインを組み直しているところは1割に過ぎません。日本のものづくり産業も、さらに伸びる余地があるのです。
新しい価値を生み出す提案
また、左上では、IoTを新しいサービスとして活用できているか、を示しています。製品を売ったあと、故障予知などのアフターサービスに力を入れ、また、製品の新しい使い方を顧客に積極的に提案できている企業は、まだまだ少ないのが現状です。
経済産業省が毎年まとめている「ものづくり白書」では、製造業の現状分析や、100社以上の革新的な取組事例が盛りだくさんです。今年のものづくり白書では、IoTなどを使って、新たな価値づくりを進める企業を「ものづくり+(プラス)企業」と名付けて、その成功の秘訣を分析しています。
最終更新日:2016年7月8日