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【60秒解説】ディマンドリスポンス:賢い電力使用で、報酬を
消費者が賢く電力使用量を制御することを「ディマンドリスポンス」といい、電力の需要と供給のバランスをとる試みが始まっています。特に、事前の契約に基づき、電力会社からの要請に応じて工場等の消費者が節電し、対価を得る取組は「ネガワット(節電量)取引」と呼ばれ、来年度より本格的に始まります。
ネガワット取引の意義
電気の使用量は季節や時間帯によって変動しており、真夏の昼間と春先の夜とでは、使用量に大きく差が出ます。日本全体で見れば、電力需要のピーク時間帯は年間のうちのごく一部ですが、停電を起こさないためには、ピーク時にも対応できるよう、たくさんの発電所を前もって建設し、スタンバイさせなければなりません。
ピーク時間帯に皆で一斉に節電することにより、ピーク需要を抑えることができれば、その分発電所は少なく済み、電力システムの効率化につながります。
ネガワット取引に参加するには?
ネガワット取引では、英語で「束ねる人」という意味の「アグリゲーター」と呼ばれる司令塔が、節電の指令や電気、お金のやりとりを仲介します。このため、消費者がネガワット取引に参加したい場合、アグリゲーターとの間で契約を行うことになります。
ディマンドリスポンス(ネガワット取引)ハンドブック
経済産業省では、ネガワット取引をもっと知ってもらうため、「ディマンドリスポンス(ネガワット取引)ハンドブック」を昨年末(12月28日)に公開しました。実際の取組事例や主なアグリゲーターで構成する協議会の連絡先を掲載していますので、是非ハンドブックをご活用ください。
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最終更新日:2017年1月16日