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【60秒解説】「安全運転サポート車」が目指すもの
高齢ドライバーによる事故が増加しています。高齢化が進む中、安全運転を支援するには、どのような対策が必要なのでしょうか。
事故の最大の原因は?
2015年に発生した75歳以上の高齢ドライバーの死亡事故は、ハンドル不適操作やブレーキとアクセルの踏み間違えを含む操作不適によるものが一番多く、次いで、前方不注意や安全不確認となっています。一方、高齢ドライバーは今後も増える見込みで、今後の早急な対策が求められています。
ブレーキとアクセルの踏み間違えには…
自動ブレーキに代表されるように、自動車の先進の安全技術の開発が進んでいます。例えば、高齢ドライバー事故で特徴的なブレーキとアクセルの踏み間違え事故に対しても、万が一、誤ってアクセルを踏み込んだ場合には、車に設置されたレーダーやカメラが障害物を検知し、エンジンの出力を抑えて急加速を防止する仕組みとなっています。
ふたつの課題
先進安全技術を装備した自動車の普及には、自動車メーカーの技術開発・普及と、ユーザーの理解浸透が課題となっています。2015年に生産された自動車のうち、自動ブレーキを搭載した車は半数以下で、搭載率の向上や技術開発の加速が必要です。また、高齢ドライバーにとっても、このような技術を正しく知り、体験する機会を増やし、先進安全技術を装備した車両を選びやすくする環境作りも必要です。
「安全運転サポート車」の普及に向けて
先進安全技術を備えた車「安全運転サポート車」は、高齢ドライバーを支える対策として期待されます。経済産業省では、「安全運転サポート車」の普及を目指して、関係省庁等と連携し、普及啓発策の検討をしていきます。
「安全運転サポート車」の普及啓発に関する関係省庁副大臣等会議
(画像提供:Car Watch)
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最終更新日:2017年3月1日