新しい化学せんいが開発され、さまざまな分野で活躍しています。
炭素せんいをプラスチックと混合させた材料が機体に使われています。炭素せんいは軽くて強度がとても強いので、軽量化によって燃料を節約することができます。客室用には、燃えにくいせんいがカーペットやカーテンに使われています。
光を伝達できる光ファイバーもせんいのなかまです。合成せんいのなかまであるアラミドせんいは、熱にも強く、レーザー加工などが簡単にできるので、小型電子機器のプリント基板材料として利用されています。アラミドせんいのおかげでプリント基板の小型化、軽量化が実現、携帯電話の小型化が可能になりました。
炭素せんいを使用して軽くて大きな羽をつくり、風力発電の大型化を実現することができました。
燃えにくいように改良したせんいや熱に強く燃えにくいせんいなどが消防服に使われています。
強化したポリエステルせんいやナイロンせんいがエアバッグやシートベルトに使われています。
太陽光にあたると発熱して保温する化学せんいがスキーウエアに利用されています。雨を防ぎ、布目から汗などの水蒸気を通す化学せんいの開発で、むれにくいスポーツウエアやレインコートなどが商品化されています。