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環境を守る化学 研究所 腐るプラスチックで環境と資源を守る
プラスチックは便利だけれど…。

軽くて丈夫、どんな形にもできて、値段も安い。プラスチックには多くの利点があります。しかし、丈夫で長持ちするプラスチックは別の問題を生み出しました。野山や河川にプラスチックが目立つようになり、釣り糸に足をからめた水鳥やプラスチックの買い物袋を飲み込んだウミガメが発見されました。ごみの埋め立て地も残り少なくなってきています。そこで、木や枯葉が自然に還るように、環境のなかで分解してなくなる生分解性プラスチックの開発や利用が進められているのです。

植物からプラスチックを作るには?

現在使われているプラスチックのほとんどは石油などの化石燃料が原料に使われていますが、生分解性プラスチックは植物が主な原料です。そのため植物性プラスチックとも呼ばれています。

原料になる植物は、でんぷんが多く含まれるトウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモ、サトウキビなどです。生分解性プラスチックをつくるには、まず、微生物の力で、でんぷんを発酵させて「乳酸」をつくります。

さらに化学合成することで「ポリ乳酸」をつくり、「ポリ乳酸」を成形して、生分解性プラスチック製品をつくります。生分解性プラスチックは、土などにうめられると、微生物が水と二酸化炭素に分解します。

イラスト:生分解性プラスチックの環境循環図
生分解性プラスチックの弱点を克服する
写真:畑の保温や保護のために利用される生分解性プラスチックのフィルム

生分解性プラスチックは、現在、釣り糸や漁業用の網、農作業用のシートなど、環境に放置されると回収しにくいものなどを中心に実用化されています。

しかし、生分解性プラスチックには弱点がありました。形を自由に成形しにくいこと、衝撃を与えると割れてしまうこと、そして、熱に弱いこと、また、値段が高いことも問題です。最近になってこうした弱点を補う技術が開発され、生分解性プラスチックの利用が広がってきています。パソコンやヘッドホンステレオ、光ディスク、歯ブラシ、食器類、電池の包装パックなどで利用されています。面白い利用法では骨をつなぐ材料にも使われています。金属製のねじだと、もう一度手術をして取り出す必要がありますが、生分解性プラスチックなら、自然に分解してしまうからです。

写真:愛・地球博で利用された生分解性プラスチックの食器類

また、石油系プラスチックの原料は限られた資源であるのに対して、生分解性プラスチックの原料の植物は育てることができる原料で、そうした点からも、生分解性プラスチックは注目されています。

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