経済産業省
文字サイズ変更
なるほどケミカル・ワンダータウン
タウンマップへ戻る タウンマップの使い方へ
化学の偉人伝化学記念館 ナイロンを発明 ウォーレス・カロザース
ナイロンを発明
ウォーレス・カロザース

カロザースは、1896年、アメリカ合衆国のアイオア州バーリントンで生まれました。高校を卒業して最初は商科大学で学びましたが、卒業後、イリノイ大学で化学を学びました。28歳のときに博士号をとり、30歳でハーバード大学の講師になります。1928年、31歳の時にアメリカの化学工業会社・デュポン社にむかえられ、すぐに研究所の研究部長となりました。

デュポン社に入ったカロザースは、小さな分子を化学反応によってつなぎあわせ、高分子化合物*を人工的に合成する研究を進めました。その結果、1931年には人工的にゴムをつくる方法を発見し、1935年には人類初の人工繊維ポリアミドを合成することに成功し、実用化に向けた研究を進めました。

イラスト:ストッキングこの繊維は「ナイロン」と命名され、1938年、「石炭と水と空気」からつくられた完全な人工の繊維として世界に紹介されました。当時、人々のあこがれの繊維は絹で、とても高価なものでしたが、絹よりも細く、丈夫で、しかも安くつくれるナイロンは世界に衝撃を与えました。1940年5月、初めて売り出された500万足のストッキングは、たった4日で売り切れたと言われています。カロザースの発明がきっかけとなって、世界中で人工的に高分子化合物をつくるさまざまな研究が行われるようになりました。

イラスト:パラシュート、衣類、ロープしかし、カロザースはナイロンの発売を見ることなく、1937年、自らの命を絶ち41歳の短い生涯を終えました。精神の病に悩まされ、自分が人生の失敗者であるという妄想にとりつかれていたと言われています。

ナイロンは、ストッキングや衣類はもちろん、釣り糸やロープ、パラシュートなどに幅広く利用され、私たちの生活になくてはならないものになっています。

前のページへ ページトップへ
サイトマップへ Flashバージョン化学記念館トップへ
サイトマップへ Flashバージョントップページへ トップへ戻る

経済産業省 〒100-8901 東京都千代田区霞が関1-3-1 代表電話 03-3501-1511
Copyright Ministry of Economy, Trade and Industry. All Rights Reserved.