1. 接着剤をぬります。
接着剤でくっつけたい物を顕微鏡でのぞいてみると、表面に小さなでこぼこがたくさんあるのがわかります。ツルツルしているように見えるプラスチックや金属でも、目に見えないでこぼこがあります。
2. 接着剤は、表面のでこぼこのすきまに入りこみます。
3. 接着剤はしばらくするとそのまま固まります。かたくなった接着剤はでこぼこからぬけなくなり、物がくっつきます。
こうして物がくっつくしくみを、「アンカー効果」といいます。アンカーとは英語で船のイカリのことで、海の底にイカリを下ろして船を固定している様子にたとえてそう呼ばれています。
水をたらしたガラス板に別なガラス板をはりつけると、はがすことができないくらいに強くくっつきます。すべてのものは、とても小さなつぶ(分子)が集まってできているのですが、水のつぶとガラスのつぶがふれあうくらいに近づくと、お互いにくっつこうとする性質があるためにくっつくのです。
接着剤をものにぬったとき、接着剤の分子と、ものの分子がお互いに化学反応を起こし、手をつなぐようにくっつきます。ガラスや金属などのつるつるした素材をくっつけるときに使います。