経済産業省内のデータ利活用の推進
データ駆動型行政組織の実現のために、経済産業省の職員が自らデータを利活用できる環境を整えます。
データ駆動型行政組織とは
行政サービスの利便性向上や職員の業務効率化にとどまらず、経済産業省自身が自らのDXをより積極的に進め、デジタルを活用して政策の質的向上を図る「データ駆動型行政組織への転換」を目指します。
データ駆動型行政組織への4つのステップ
データ駆動型行政組織への転換を進めるためには、データマネジメントの観点から、大きく4つのステップが必要です。
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01データインフラの整備
データを一元管理し、データ利活用基盤等の使いやすい環境を構築する。
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02ルール・プロセスの整備
安全かつ効率的にデータを利活用するため、運用ルールや運用プロセスを整備する。
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03データを使いこなせる状態を維持
データ利活用基盤はもちろん、データを利活用できる人材育成・コミュニティづくりも不可欠。
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04新たな価値の創造
データから新しい視点での洞察を得て価値を創造する。

取組紹介
ユースケースに沿ったデータ利活用基盤の構築
データを利活用するためには、まずデータ利活用基盤の構築が必要です。
経済産業省では省内向けのデータ利活用基盤「METI Data Market」を構築しました。

- 経済産業省が省内向けに構築しているデータ利活用基盤METI Data Marketでは、経済産業省が所有するデータを収集し、利活用しやすい形に整形・保管して、職員に提供するものです。
- 定期的にデータを収集・分析する業務を担う経済産業省内の担当部署に個別にヒアリングをし、個々のユースケースに合わせて・保管するデータを決定しています。
- 保管したデータを利活用し、BIツールによる可視化や分析を実施しています。
統計データの整形 ~可視化の効率化〜
経済産業省では、これまでも経済動向を把握するために、毎月Webサイトで公表される多種多様な統計データを集め、手作業による整形・加工・可視化(グラフ作成)によるモニタリングを行ってきましたが、それに伴う業務負担が課題となっていました。そこで、当該データの整形・加工ロジックを整理して自動化することにより、業務負担の軽減のみならず、品質の向上にも寄与することができました。
また、恒常的に時系列データを取り扱う手法として、データ同士の組み合わせが行いやすいよう、データ加工段階で工夫を行っています。
データ利活用基盤のメリットの例毎月公開されるデータを一つにまとめる
これまで
統計表の中から、 グラフに使用する値を 手動でコピー&ペースト
操作の履歴が残らず ミスがあった際に 検証しにくい
データ利活用基盤
新しい月の統計表の 取得〜加工を自動化
加工内容と実行履歴を チェックできる
具体的な時系列データ加工の最もわかりやすい例「年」「月」列を用意する
元々のデータは書式が様々
- ・2024/1
- ・Jan, 24
- ・令和6年1月
- ・ファイル名にだけ「2024年1月」と情報がある
形を揃えることで、データ同士を組み合わせて利用しやすくする
年 | 月 |
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2024 | 01 |
政策評価のダッシュボード化
これまでExcelファイルで表として公開されていた政策評価をよりわかりやすく公開するために、ダッシュボードの開発やBIツール等でモニタリングを行うための取組を行っています。

最終更新日:2024年9月9日