経済産業省は、一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)への委託事業として、ベトナム企業の経営層・管理職及び業界団体関係者を日本に招聘し、責任ある企業行動(RBC)の推進研修を実施しました。 |
概要
近年、ビジネスと人権に関する国際的な議論がより活発になる中、2022年9月、日本政府は「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」を策定し、産業界の意識向上、取組促進に努めています。
日本企業にとって、東南アジアを含めたサプライチェーン全体の人権尊重の取組の強化が必要となっている中、この度、ベトナム企業と日本企業間の協力体制の構築・深化を目的に、ベトナム企業の経営層・管理職や業界団体向けに、責任ある企業行動の推進研修を実施しました。
研修では、日本の経済・業界団体や企業、関連団体、国際機関の協力を得て、日本におけるビジネスと人権/責任ある企業行動に関する取組や日本企業の先行事例を紹介し、サプライチェーンにおける人権デュー・ディリジェンスの実践的アプローチ等について、理解を深めました。
(研修参加者からの声)
●ベトナム商工連盟・ホーチミン支部 Deputy General Director
「この研修を通じて、RBCへの長期的な投資が重要であるという認識が高まり、企業規模に関係なく、早期にRBCに取り組む重要性を改めて強く感じた。今回の研修を機に、持続可能なサプライチェーンの構築に向けて、日本とベトナムでさらに協力していきたい。」
●ベトナム繊維協会 Director of Textile and Garment Enterprise Support Center
「RBCの推進は単なるトレンドではなく、企業がグローバルビジネスに適応するために取り組むべき重要な要素である。そうでなければ、取り残されてしまう。」
経済産業省では、企業が積極的に人権尊重に取り組める環境の整備に向けて、引き続き取組を進めてまいります。
研修内容
期間: 2025年2月27日(木)~3月5日(水)(5日間)研修生: 合計21名
<企業関係者>16名
日本企業と取引を行っている、又は取引を検討しているベトナム企業(繊維・衣類産業、製造・電子電機産業等)の経営層や管理職で、責任ある企業行動に従事、もしくは今後従事する予定の方
<業界団体関係者>5名
ベトナム商工連盟(Vietnam Chamber of Commerce and Industry: VCCI)
ベトナム繊維協会(Vietnam Textile and Apparel Association: VITAS)
内容:
・責任ある企業行動を巡る国際基準や国際動向の講義
・日本におけるビジネスと人権/責任ある企業行動に関する取組や日本企業の先行事例の紹介
・研修生によるアクションプランの作成・発表 等
(写真提供:一般社団法人 日本経済団体連合会)
お問合せ先
通商政策局 ビジネス・人権政策調整室電話:03-3501-1511(代表)
メール:bzl-business-jinken★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。
最終更新日:2025年3月27日