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産業技術メールマガジン/産業技術NEWS 第28号

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◆産業技術NEWS 2018年10月3日 第28号

読者の皆様へ
いつも産業技術メルマガをご愛読いただき、ありがとうございます。
今回のNEWSは、2件です。
(1)株式会社manma代表取締役新居日南恵さんの国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センターの訪問記 
(2)お知らせ
 

(1)株式会社manma代表取締役新居日南恵さんの国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センターの訪問記 

  今回は、株式会社manma代表取締役新居 日南恵さんに、国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センターの訪問記事を寄稿いただきました。
 
 産業技術メールマガジンをご購読の皆様、はじめまして。株式会社manma 代表取締役の新居 日南恵と申します。内閣府にて「人間中心のAI社会原則検討会議」の構成員を務めさせていただいているご縁で、産業技術総合研究所の人工知能研究センターを訪問させていただきました。特に子どもに関わるAIの活用事例について、皆様にも共有させていただき、お役に立てればと思っております。
 「人間中心のAI社会原則検討会議」は各省庁や経団連などがそれぞれ議論をしていた、AI技術並びにAIの中長期的な研究開発及び利活用等に当たって考慮すべき倫理等に関する基本原則を、一同に取りまとめて検討するために発足したものです。説明責任や多様性への配慮など、AIが社会に受け入れられ、安心して利活用される未来のために、産学民官の様々な立場の構成員が議論を進めています。
 私自身は、「家族留学」という事業を展開する民間の立場から関わらせていただいています。家族留学とは大学生を中心とする若い世代が子育て家庭を1日体験訪問するライフデザインプログラムです。多様なロールモデルとの出会いを通して、将来の仕事・結婚・子育てについて、考えてもらうことを目的として日本全国で展開をしています。女性活躍支援や少子化対策など、日本の様々な課題と密接に結びついており、今年度は埼玉県の少子化対策の一環としても展開をしています。
 人工知能研究センターでは、市川 類副センター長をはじめとした研究者の皆様に、AI技術がどのように社会で実装されているのかをご紹介いただきました。
 人工知能とは縁遠いように感じる子どもに関する分野でも、様々な活用が進んでいるようです。特に印象的だったのは虐待防止のためのAI活用。皆様も児童相談所で対応を協議している間に虐待死に至ってしまったというような事例を目にされたことがあるかと思います。子どもが置かれた状況の深刻さについての判断は、各児童相談所の担当職員の方によって異なる面もあります。しかし、これまでの事例を学習させることで、傷を撮影したり、いくつかの決まった質問に答えていくだけで、虐待の深刻さについて、一定の基準で推定できるシステムが開発されているそうです。これが全国で導入されれば、虐待死に至るような深刻な事例を見逃さず早期に対応できるようになるかもしれません。
とはいえ、このようなAI活用はスムーズにいくことばかりではないようです。日本では、新しい技術に対する不安感や不信 感も根強く残ります。開発に携わっている研究員の方々は、社会実装に向けて不安を取り除くための関係構築にも、日々熱心に取り組まれているようです。
 AI技術は、子どもの安全確保をはじめとして、様々な分野において、私たちの暮らしをより豊かにする可能性を秘めているように感じます。皆さんに信頼していただけるAI原則が策定されることで、その原則に基づいてAIの活用を加速されることができるかもしれません。より安全に、そして多分野においてAI技術が活用される未来のため、まずはその基盤となるAI原則をつくっていけるよう、丁寧な議論を重ねていきたいと思います。

著者紹介 新居 日南恵(におり ひなえ)

株式会社 manma 代表取締役。1994年生まれ。
2014年に「manma」を設立。
2015年1月より学生が子育て家庭の日常生活に1日同行し、生き方のロールモデル出会う体験プログラム「家族留学」を開始。”家族をひろげ、一人一人を幸せに。”をコンセプトに、家族を取り巻くより良い環境づくりに取り組む。
内閣府・文部科学省委員
「Forbes JAPAN WOMEN AWARD2017」ルーキー賞
慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科在学
株式会社manmaメールアドレス:http://manma.co/メールリンク
 
参考
国立研究開発法人産業技術総合研究所AIセンター 
https://www.airc.aist.go.jp/外部リンク
 

(2)お知らせ

光ファイバケーブル機械特性試験方法、電動アシスト自転車などのJISを制定・改正
詳しくは、以下のご確認ください。
 http://www.meti.go.jp/press/2018/09/20180920003/20180920003.html外部リンク

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〒100-8901東京都千代田区霞が関1-3-1
電話:03-3501-1511(代表)

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