第8回CEFIA官民フォーラムについて
- CEFIA(Cleaner Energy Future Initiative for ASEAN)は、ASEANのクリーンエネルギー技術導入・エネルギートランジションを進めるため、関連技術の普及と政策・制度構築を官民が連携して進めることを目的として日本政府が提案した官民協働イニシアティブであり、2019年9月に取組を開始しました。
- 第8回CEFIA官民フォーラムを、10月17日(金曜日)にマレーシア・クアラルンプールにて開催し、日本・ASEANの政府、企業、金融機関等の関係者が参加しました。
- 同フォーラムでは、これまでCEFIAの下で注力している具体的なプロジェクト(フラッグシッププロジェクト)に取り組んできた企業・業界団体が、各プロジェクトの進捗と今後の展開に関する報告を行いました。また、日本の先進技術・取組として、トランジション・ファイナンス、カーボンリサイクル、バイオ燃料の取組を紹介し、今後の官民連携の方向性について活発な議論を行いました。
フォーラムのポイント
オープニングセッション
ASEANエネルギーセンター(ACE)から開会挨拶を行うとともに、経済産業省からも開会挨拶とAZECの取組についての発表を行いました。
また、続いて経済産業省からCEFIAの取組について紹介し、ACEよりASEAN+3エネルギー大臣会合とAPAEC PhaseⅡ(2021年から2025年までのASEANにおけるエネルギー行動計画)の取組・達成状況を紹介しました。
セッションⅠ:フラッグシッププロジェクトの活動状況の紹介・今後
ASEANのクリーンエネルギー技術導入・エネルギートランジションを進めるため、CEFIAで現在取り組んでいるフラッグシッププロジェクトである、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)、SteelEcosol(利用可能な最良技術の導入による製鉄所の省エネ)、バイオマス(ボイラー、バイオマス混焼、バイオマス燃料の製造・利用、BECCS、バイオ炭等)、水素・アンモニア(水素・アンモニア製造・利活用の促進)、マイクログリッド(再生可能エネルギーと蓄電池を複合的に統合したエネルギーマネジメントシステムの導入)の進捗と今後の展開に関する発表がありました。
セッションⅡ:日本の先進脱炭素技術・取組の紹介
日本企業の先端脱炭素技術・取組として、カーボンリサイクル及びバイオ燃料について、業界団体、事業者からの発表に加えて、日本政府による取組について紹介が行われました。
セッションⅢ:脱炭素技術導入を後押しするファイナンスに関するパネルディスカッション
日本政府から、アジアにおけるトランジション・ファイナンス推進のあり方について、中間とりまとめの結果を紹介した後、ASEAN側より、開発金融機関が進めている地域的な金融イニシアティブ、地場銀行が取組を進めているグリーン・ビルディングへの金融支援に関する紹介が行われました。
セッションⅣ: ASEANの脱炭素化の取組とCEFIAへの期待に関するディスカッション
ACEより、ASEANにおける脱炭素化の進展、目標及び2026年以降のAPAEC(ASEANにおけるエネルギー行動計画)の検討状況が紹介され、ASEAN政府関係者からは、各国における脱炭素化の優先事項、潜在的な支援のニーズ等、CEFIAへの期待に関する発表がありました。これらを踏まえ、今後のCEFIAの在り方やASEANの取組との連携等について活発な議論を行いました。 
お問合せ先
地球環境問題交渉官 木村 担当者: 三井、住友 電話:03-3501-1511(内線 3524~3526) 03-3501-1757(直通) |
最終更新日:2025年10月21日