1.AZEC・DCM国際会合(※2)について
(1)AZEC・DCM国際会合は、昨年10月の第2回AZEC首脳会合で採択された「今後10年のためのアクションプラン」に明記された事項のうち、「サプライチェーン全体にわたる温室効果ガス(GHG)排出の可視化を通じた産業の競争力向上」、及び、「十全性(質)の高い炭素市場の推進」に関する内容を議論するための政策実務者間の対話として立ち上げたものです。(2)今年5月に第1回会合をオンラインで開催し、今回は第2回に当たります。
(3)なお、昨年までに2回開催された「AZECでのJCM利活用促進に関する国際会合」(AZEC・JCM国際会合)は本会合に統合され、引き続き域内における質の高いクレジット取引の活発化や脱炭素投資を行うインセンティブの創出等について議論していきます。
2.会合のポイント
(1)AZECパートナー国のエネルギー関係省庁と環境関係省庁の政策担当者や関係機関等が参加しました。(2)会合では、①カーボンプライシングに関する各国の政策動向、②質の高い炭素市場の推進に向けた各国政府や民間企業の取組について、情報交換及び意見交換を行いました。
3.会合の詳細
(1)会合名第2回アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)での炭素市場構築に関する国際会合
(2)日程・場所
日程:2025年8月28日
場所:日本・神戸
(3)日本政府参加者
経済産業省 粕谷 直樹 国際資源エネルギー戦略調整官
環境省 大井 通博 大臣官房審議官
農林水産省 西 経子 大臣官房審議官
(4)主催者
経産省・環境省
(5)アジェンダ
セッション1: カーボンプライシングに関する地域の現状と取組
セッション2: 国際炭素市場の進展 - JCMおよびその他の二国間協力
セッション3: パリ協定第6条の実施 - インフラ(登録簿)
セッション4: 炭素クレジットのための新たなアプローチ(新分野の方法論)の開発
セッション5: AZECパートナー諸国間の地域協力
今後もAZEC・DCM国際会合を活用し、AZECパートナー国との連携のもとで、アジアの脱炭素化に向けた議論を進めていきます。
(※1)11カ国のAZECパートナー国(オーストラリア、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)が参加する、域内のカーボンニュートラル/ネット・ゼロ排出に向けた協力のための枠組み。
(※2)英語名:AZEC International Conference to Develop Carbon Markets
関連リンク
第1回アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)での炭素市場構築に関する国際会合を開催しました (METI/経済産業省)
アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)首脳会合首脳共同声明・今後10年のためのアクションプラン(原文)
アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)首脳会合首脳共同声明・今後10年のためのアクションプラン(仮訳)
お問合せ先
GXグループ 地球環境対策室
担当者:木村、三井、松尾、市川、田中
電話 03-3501-1511(内線3524)
最終更新日:2025年8月29日