経済産業省では、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)」(令和元年6月28日施行)で求められている視覚障害者等が利用しやすい電子書籍等の製作及び販売等の促進並びに出版者からのテキストデータ提供の促進等についての検討を行い、報告書をとりまとめました。
また、国内外の書店の経営環境に関する調査及び書店業に新たな付加価値を提供している国内事例を調査し、報告書としてとりまとめ、公表しました。
趣旨
経済産業省委託事業「令和4年度コンテンツ海外展開促進事業(電子書籍市場の拡大等に関する調査)」では、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)」で求められている視覚障害者等が利用しやすい電子書籍等の製作及び販売等の促進並びに出版者からの電子データ等の提供の促進について、アクセシブルな電子書籍やオーディオブックの制作ワークフローや出版物におけるTTSの利用・普及に関する課題調査行いました。その調査結果で浮かび上がった課題について、出版社をはじめとした出版関係者及び有識者による検討会において、課題解決に向けた方策を検討するとともに、出版関係者や視覚障害者等をはじめとした一般消費者等への普及・啓発を行い、その内容を報告書としてとりまとめました。また、紙の書籍から電子書籍へのシフトが進むことで紙の書籍市場への影響、ひいては書店経営への影響も考えられることから、今後の書店経営の在り方について、諸外国における書店業の状況や取り巻く制度を調査するとともに、書店業に新たな付加価値を提供している国内事例やその取組の特徴等を調査し、報告書としてとりまとめ、公表しました。
調査概要
- EPUBの作成をみると、大企業では社内で工夫してコストダウンできるようにされており、中小企業は一定の予算を確保して外部に委託することで対応している傾向がみられたが、その方法も様々であることが確認できた。
- テキストデータについては各団体異なるが、その要求水準によって作業時間が大幅に異なることが確認できた。
- TTSに関してヒアリング調査により状況を把握したが、各手段によって読み上げ方が異なることが明らかとなった。統一した対応が難しいことから推奨環境などの情報を整理するなどの方向性をロードマップ・アクションプランで確認した。
関連資料
読書バリアフリー環境に向けた電子書籍市場の拡大等に関する調査報告書(Word形式:1,745KB)
読書バリアフリー環境に向けた電子書籍市場の拡大等に関する調査報告書(PDF形式:3,174KB)
国内外の書店の経営環境に関する調査報告書(PDF形式:1,691KB)
お問合せ先
商務情報政策局コンテンツ産業課
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F A X :03-3501-1599