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自動車製造に欠かせない「金型」の出前授業
株式会社富士テクニカ宮津(https://www.fuji-miyazu.co.jp/)は、静岡県駿東郡清水町に本社を構える金型メーカーです。素形材産業室が取り組んでいる素形材産業と工業高校の交流について、同社から交流の希望があったことから、素形材産業室が窓口となり静岡県にある静岡県立伊豆総合高等学校と調整し、授業を実施することができました。今回はその取組について紹介します。
同校は、静岡県立修善寺工業高等学校と静岡県立大仁高等学校が統合されてできた学校です。総合学科と工業科があります。工学科も2年生からは機械工学類型と電気電子類型、建築デザイン類型の選択制になっているとのことで、今回の交流にあたっては、機械工学類型を学んでいる3年生を対象に授業をさせていただきました。
講師:株式会社富士テクニカ宮津 技術本部 米田副本部長
随行:株式会社富士テクニカ宮津 大関取締役
総務人事課 永田係長
経済産業省 素形材産業室 鳥飼、塩川
授業内容:①会社紹介
②プレス成形とは?
③金型について
④新しい技術について
⑤質疑応答
※授業の様子
授業後、生徒たちから以下のような感想をいただきました。(一部を抜粋)
また、今回の交流にあたって様々なご調整をいただいた先生方からもコメントをいただきました。
以上、今回の交流は、会社・学校ともに刺激になる良い機会になったと思います。今後も交流が続くことに期待するとともに、業界発展のためにも他地域の学校とも交流ができるように当室も協力して参りたいと思います。
電話:03-3501-1063(直通)
FAX:03-3501-6799
株式会社富士テクニカ宮津の金型製作に関する出前授業
1.会社概要
会社名 | 株式会社富士テクニカ宮津( FUJI TECHNICA & MIYAZU) |
代表者 | 代表取締役社長 長谷川 浩(はせがわ ひろし) |
創立 | 創立:1957年(昭和32年)8月 |
本社所在地 | 静岡県駿東郡清水町的場20番地 |
資本金 | 10億円 |
従業員数 | 496名(男性461、女性35名) ※2022年4月時点 |
事業内容 | 自動車のボディ・内装部品の金型製作 |
拠点 | 国内拠点:3カ所、海外拠点:4カ所 |
2.静岡県立伊豆総合高等学校と交流することになったきっかけ
今回の交流にあたっては、株式会社富士テクニカ宮津の方から静岡県の伊豆総合高校と交流をしたいとの連絡がありました。同社の伊豆長岡工場が同校から比較的距離も近く、同校の卒業生も社員として働いているとのことでした。しかし、ここ数年は同校からの採用ができていないなど、やや疎遠になっていたことから、素形材産業室が取り組んでいる素形材産業と工業高校との交流に関する取組に手をあげられました。同校は、静岡県立修善寺工業高等学校と静岡県立大仁高等学校が統合されてできた学校です。総合学科と工業科があります。工学科も2年生からは機械工学類型と電気電子類型、建築デザイン類型の選択制になっているとのことで、今回の交流にあたっては、機械工学類型を学んでいる3年生を対象に授業をさせていただきました。
3.授業概要
令和4年6月20日(月) 5限目:工業科 機械工学類型3年生(11名)講師:株式会社富士テクニカ宮津 技術本部 米田副本部長
随行:株式会社富士テクニカ宮津 大関取締役
総務人事課 永田係長
経済産業省 素形材産業室 鳥飼、塩川
授業内容:①会社紹介
②プレス成形とは?
③金型について
④新しい技術について
⑤質疑応答


※授業の様子
4.学校側(生徒・先生の反応)
金型がどのような場面で使われているのか、自動車のボディを成形するために何回プレスしないといけないのか、金型はどのように作られるのか等について、動画も活用しながらの説明に生徒たちはメモを取りながら熱心に聞いていました。技術力の高さ、ものづくりの大切さ、製造現場のリアルさを感じられる授業だったと思います。授業を見学されていた先生方からも、同社の取組や技術力の高さに「すごい」という反応をいただきました。授業後、生徒たちから以下のような感想をいただきました。(一部を抜粋)
"世界中の自動車メーカーを相手にして金型をつくっていてすごいと思いました。” "今回の授業を聞いて、今まで実習や授業で習ったことが多く、実習や授業を聞いているだけではイメージすることができなかったので、話を聞くことができてよかったと思いました。” "車1つを作るのにたくさんの工程があって、その工程の始めを担当していることがすごいと思いました。授業で勉強した鋳造についても深く知ることができてよかったです。溶接やレーザーの話など実習でやったこと、授業で学んだことが出てきて理解することができました。” |
◎伊豆総合高等学校 廣野教頭 世界中の自動車メーカーへの車体用プレス金型プロバイダーである富士テクニカ宮津の皆様には、生徒達が日頃学んでいる授業の先にある、生きた技術の凄さ、素晴らしさの一端に触れさせていただき、大変感謝しております。 生徒の今後の進路決定にも大きな刺激となる貴重な体験となりました。 今回は、良い機会をいただき本当にありがとうございました。 ◎伊豆総合高等学校 石井教諭(工業科 機械工学類型担当) 今回、このような機会を設けていただき、生徒職員共々貴重な時間となりました。 授業の中では、実際に今まで授業でやってきたことが、どのような形で企業の現場で活かされているのか、とてもイメージがしやすかったと感じています。出前授業以降の授業でも、生徒たちも、機械の科目に対して、より興味関心をもって授業に取り組んでいるように見られます。 また、授業をする教員側も出前授業の内容を踏まえながら話をすることができるので、非常に効果的な教科指導が行えました。 今回だけで終わりではなく、違う科目や学年にもこのような機会を設けていただけたら、より多くの生徒が刺激を受け、深い学びを体験できると感じました。 今回は、本当にありがとうございました。 |
5.伊豆総合高校への出前授業を終えて
今回の交流について、会社側にも感想を伺いましたところ、以下のようなコメントをいただきました。◎株式会社富士テクニカ宮津 今回は、工業高校の皆様に素形材産業について知って頂くことを目的に普段の生活では目に触れない金型産業について、当社が取り扱う自動車ボディを題材に出前授業にて説明させていただきました。 生徒の皆様が授業で学んだ内容が、社会でどのように活用され、人々の生活を豊かにしているかということをイメージしてもらえたのではないかと思います。 本授業を通じ、日本が世界に誇る自動車産業に、少しでも興味を持っていただき、業界の活性化につながればと願います。 引き続き、このような機会を生かして、交流を深めていきたいと思います。 |
お問合せ先
製造産業局 素形材産業室電話:03-3501-1063(直通)
FAX:03-3501-6799
最終更新日:2022年8月1日