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インターンシップをきっかけとした学生の採用
株式会社メタルヒート(http://metalheat.co.jp/)は、自動車産業集積地である愛知県にある金属熱処理企業です。同社は毎年近隣の高校や大学からインターンシップとして学生を受け入れて、就業体験を通じて金属熱処理の世界に触れて貰うことで、仕事をすることの大切さや金属熱処理の重要性や面白さ、魅力を伝えています。このインターンシップがきっかけとなり採用に繋がった事例を紹介します。
会社としては、学校との交流を通じて人材確保に繋げたいという考えがあり、交流することは互いにプラスになるということでインターンシップを実施することになりました。
具体的な活動の内容は、①企業概要・製造現場での仕事内容等の説明、②製造部や品質管理部等での生産工程における段取り作業、検査作業、梱包作業の体験などです。
インターンシップの光景(社員からの説明を熱心に聞いています)
◎実施年度、学校、人数、期間
インターンシップの人数は同日最大3名、同期間内では最大9名まで受け入れ可能です。近隣の学校を中心に受け入れていますが、随時、他の学校からも希望があれば受付をしており、相談にも応じています。
◎採用実績(入社年、出身校、人数)
・2021年4月入社、愛知みずほ大学・人間学科、1名
・2019年4月入社、愛知県立岡崎商業高校・情報会計科、1名
※業務風景。1年目の主な仕事は、生産準備のために熱処理前の製品を治具にセットする作業になります。
電話:03-3501-1063(直通)
FAX:03-3501-6799
株式会社メタルヒートのインターンシップ実施に関する取組
1.インターンシップを実施することになったきっかけ
大学卒の求人で思うような人材が獲得できずに悩んでいたため、試しに地域の高校に初めて求人依頼を提出したところ、それがきっかけとなり進路指導部の先生からインターンシップを実施いただけないかとの依頼がありました。学校としては、インターンシップ先として、ものづくり企業を増やし生徒の学びの場を増やしたいと考えているが、生徒の安全面の確保などの問題から調整が難航しているという事情がありました。会社としては、学校との交流を通じて人材確保に繋げたいという考えがあり、交流することは互いにプラスになるということでインターンシップを実施することになりました。
2.インターンシップの内容
毎年7月~9月の期間で学校側と日程を相談の上、実施します。受け入れ日数は学校によって異なりますが、概ね2日か3日間、長くて5日間実施しています。具体的な活動の内容は、①企業概要・製造現場での仕事内容等の説明、②製造部や品質管理部等での生産工程における段取り作業、検査作業、梱包作業の体験などです。
インターンシップの光景(社員からの説明を熱心に聞いています)
3.直近5年間のインターンシップの実績
直近5年間のインターンシップを実施した地元近隣の高校や大学は以下のとおりです。普通高校、商業高校、大学、短期大学と様々な学校と交流をしています。◎実施年度、学校、人数、期間
年度 | 学校 | 人数 | 期間 |
2017年度 | 愛知県立安城南高校、愛知県立岡崎商業高校 | 3名 | 2日間 |
2018年度 | 愛知県立安城南高校、愛知県立岩津高校 | 4名 | 2日間 |
2019年度 | 愛知県立岡崎商業高校、愛知県立岩津高校、岡崎女子短期大学、愛知みずほ大学 | 6名 | 2日間・5日間 |
2020年度 | 私立安城学園高校 | 2名 | 3日間 |
2021年度 | 愛知県立岡崎商業高校、愛知県立岩津高校、私立安城学園高校 | 6名 | 2日間・3日間 |
インターンシップの人数は同日最大3名、同期間内では最大9名まで受け入れ可能です。近隣の学校を中心に受け入れていますが、随時、他の学校からも希望があれば受付をしており、相談にも応じています。
4.インターンシップがきっかけとなった就職
インターンシップに実際に参加した学生から求人に応募があり、これまでに2名の採用にも繋がっています。インターシップで実業務を体験していることから、業務に従事するにあたって良いことも大変なことも知った上で入社できるため、業務内容の理解や会社に馴染むのも早く、一生懸命業務に従事しています。◎採用実績(入社年、出身校、人数)
・2021年4月入社、愛知みずほ大学・人間学科、1名
・2019年4月入社、愛知県立岡崎商業高校・情報会計科、1名
5.採用された本人からのコメント
インターンシップをきっかけに2021年4月に就職した社員は、現在製造部にて金属熱処理製品の治具のセットや機械オペレート、梱包作業等の業務に従事しています。インターンシップの体験が本人にとって就職先を考える上において貴重な経験となったそうです。
・インターンシップについて
インターンシップでの体験で、メタルヒートの社員が事に集中して従事する姿や仕事の進め方について納得いくまでとことん話し合う姿を見て、とても責任感が強く高い意識を持っていると感じました。一方で、作業方法を教えていただく際は親切丁寧で、短い期間ではありましたが充実したインターンシップを経験できたと思います。
・就職、実際に働いてみて
実際に所属部署の業務に就いて、インターンシップでは経験していない様々な仕事を教えていただき、想像以上に覚えることが多いという印象でした。また、専門用語等まだ分からない単語も多く苦戦していますが、少しずつ覚えれば良いと助言もいただき、一歩ずつ前進していこうと思っています。
インターンシップでの体験で、メタルヒートの社員が事に集中して従事する姿や仕事の進め方について納得いくまでとことん話し合う姿を見て、とても責任感が強く高い意識を持っていると感じました。一方で、作業方法を教えていただく際は親切丁寧で、短い期間ではありましたが充実したインターンシップを経験できたと思います。
・就職、実際に働いてみて
実際に所属部署の業務に就いて、インターンシップでは経験していない様々な仕事を教えていただき、想像以上に覚えることが多いという印象でした。また、専門用語等まだ分からない単語も多く苦戦していますが、少しずつ覚えれば良いと助言もいただき、一歩ずつ前進していこうと思っています。
※業務風景。1年目の主な仕事は、生産準備のために熱処理前の製品を治具にセットする作業になります。
6.社長からのコメント
同社の原代表取締役は、このインターンシップを通じた地元近隣の学校との交流を続けることで、企業の魅力や金属熱処理業をはじめ素形材産業全体の展望を若い世代に伝えていきたいと、これからも引き続きインターンシップで学生を受け入れていく予定です。
インターンシップを経験していただいた後に入社試験を受けにくる若者が多数います。次代を担う若い世代にどう企業の魅力を伝え、そして素形材業界の展望を伝えていけばよいか。それは、我々企業側に求められる説明責任かと思います。就職は求職者にとって大変大きなイベントであり、入社後も途絶えることなく企業側と共に未来を共創していくためにも、入社前に様々な交流を行い、お互いの接触機会を増やして理解を深めた後に入社という形を整えていかねばと思います。
お問合せ先
製造産業局 素形材産業室電話:03-3501-1063(直通)
FAX:03-3501-6799
最終更新日:2022年2月17日